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09年11月3日、法廷を出た重慶暴力団の女性ボスで、税務署の元職員、謝才萍(46)容疑者(STR/AFP/Getty Images)

09年腐敗の新たな傾向:基層幹部に浸透・若年化=中国

 【大紀元日本1月5日】中国政府機関紙「中国青年報」はこのほど、中国共産党中央党学校の教授・林喆氏の文章を掲載し、09年の腐敗の現状と特徴を分析・報告した。06年以来、「汚職幹部の地位はますます高くなり、所得金額はますます増加し、集団化現象がますます増える」という腐敗の三大傾向が引き続き伸びているほか、09年には、汚職の主体が基層幹部へ浸透し、年齢層が低下するなど新たな特徴が現れていることを報じた。

 共産党独裁制度の中国では、官僚の腐敗・汚職がすでにマンネリ化しており、その深刻さは共産党政権存続の基盤を揺さぶるほどだ。腐敗対策に中国政府は大きな力を入れており、政府機関紙も毎年腐敗の特徴を分析報告して、警鐘を鳴らしている。

 同記事によると、09年には今までの腐敗の三大傾向が引き続き伸びているほか、次のような新たな特徴が現れている。▽腐敗の主体が基層幹部へ浸透▽沿海部地区では汚職幹部の年齢層が低下▽腐敗問題により群衆事件が多発▽大学など教育部門での腐敗が増加▽深刻な司法界の腐敗▽顕著な幹部の私生活の腐敗など。

 「中国青年報」の記事について、ラジオ自由アジア(RFA)が北京理工大学経済学部教授・胡星闘氏と広州在住の唐荊陵弁護士を招いて、中国の腐敗問題の現状、根源などについての議論が交わされた。

 胡星闘教授は、中国の腐敗問題は政治制度に起因し、包括的、組織的に進行しているとコメントした。「つまり、腐敗は一種の生活スタイルになっている。腐敗の定義がぼやけてしまった。腐敗を非難する人々には、往々にして汚職するチャンスがない。権力さえ握れば、金銭と権力の裏取引が始まる。腐敗問題は全国民、全社会、全方位、全領域にまで拡大している」

 沿海部地区の腐敗幹部の年齢が低下している現象について、広州在住の唐荊陵弁護士は、各地方に個別の文化要素はあるが、腐敗問題において沿海部と内陸部の大きな違いはないとコメントした。腐敗は経済の発展が引き起こしたものではなく、政治制度に起因すると唐氏は強調した。

 09年に重慶市で起きた、司法機構と暴力団が結託する大規模な汚職案件を例にとり、汚職を防ぐためには、司法の独立が重要不可欠との論点について、両氏は「司法の独立はまず政治の問題であり、法律上の問題ではない。民主化の政治体制が確立されて初めて、真の司法の独立が実現できる」との見解を示した。

(翻訳編集・叶子)


 (10/01/05 09:01)  





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