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「幸せな都市」が「怒りの都市」へ 政府の都市ランキングにネットユーザーが反発

 【大紀元日本1月11日】昨年12月、新華社が主催する「2009年・中国の幸福都市ランキング」が発表され、杭州、成都、昆明、南京など10都市がランクインした。一方、ネットユーザーらはそれに対抗して中国の「憤怒都市」ランキングを発表し、この4市が同じく上位にランクインされたことが話題となっている。

 「幸福都市ランキング」は、新華社傘下の雑誌が中国市長協会と提携して主催したもので、中国国内の都市を対象に「自然環境」「交通インフラ」「経済発展のスピード」「都市文化」「ビジネス・チャンス」「医療水準」「教育レベル」「不動産価格」「人情」「治安状況」「就職のしやすさ」「生活の利便さ」の12の指標に基づいて選出されている。同ランキングは今回が3度目で、08年には杭州、成都、寧波、昆明、長沙、南京などがトップ10にランクインした。

 一方、幸福都市ランキングが発表されると、反発の書き込みがネットに集中。新華社の関連報道に対し、「我々は、無理やり『幸福にされた』のだ」と揶揄(やゆ)するメッセージもあった。

 一部のネットユーザーは「(ネットで)反対運動を起こし、都市を美しくさせよう」と呼びかけ、「憤怒の10大都市ランキング」をスタート。ネットでの反響は大きく、意見表明が相次いだ。

 「憤怒都市」の選出結果はネットユーザーにより発表され、多くのニュースポータルサイトが報道している。幸福都市にランクインした杭州、成都、昆明、南京が「憤怒都市」のトップ10にもランクインし、ネットユーザーの間では嘲笑の的となっている。

 「憤怒都市」に選出される理由はそれぞれだが、昨年から群衆事件や理不尽な社会事件が起きているのが共通した特徴だ。トップにランクインした昆明(雲南省)では、警察署や拘置所などで原因不明の死亡者が頻出し、警察が死亡原因について「死亡者が紙幣で手錠を開けて自殺した」と説明した事件や、教師が小中学生の女子生徒に売春を強要した事件などもあった。

 トップ2位に選出された南京市では、他人の命を助けた善良な人が裁判官に有罪と裁決されるなど納得のいかない裁判がいくつも出たという。

 また、メラミン入り毒粉ミルク事件が発覚した「三鹿グループ」の所在都市・石家荘市も「憤怒都市」トップ10にランクインされた。

(翻訳編集・趙MJ)


 (10/01/11 07:32)  





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