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人生たえず「順風満帆」とはいかない(ERIC FEFERBERG/AFP/Getty Images)

苦難を乗り越え、新たなる出発!

 【大紀元日本1月11日】

 小さい頃から著名な人の伝記が好きでよく読んでいた。その中でも発明王であるトーマス・エジソンの晩年にあった一つの逸話を、未だにはっきりと覚えている:

 エジソン氏は、一度、彼の実験室を火事で焼失した事がある。さまざまな重要な実験データや資料など、彼が一生の中で心血を注いだ研究資料が一瞬にしてなくなった。科学を命とする人にとって、その損失がもたらした苦痛たるや想像を絶する出来事である。彼は非常に悲しく思ったが、落胆せずに、新しい実験室を建てる決心をした。ふだん、彼の提案を支持してくれる妻さえも、彼の高齢を心配し、再建しようという彼の提案を引き止めた。しかし、彼は心が動ずることもなく、「ゼロからのスタートである」と言った。結局、彼は強靭にも実験室を建て直した。たとえ焼失した貴重な資料がなくても、いままで積んできた経験と記憶が実験者の頭の中にあるため、あまり長い時間をかけずに竣工できた。このことは将来、科学と人類に多大な貢献を与えることとなった。

 この逸話から私はいつも考えさせられることがある:人は一生の中で、すべてが順風(じゅんぷう)満帆(まんぱん)というわけにはいかない。もしも、人がある程度目標を達成し、あるいはすでに輝かしい業績を得た後に、思わぬ天災か人災に見舞われすべてを失ったとしたら、多くの人はひどく心を痛め、挫折し一生再起できずに落胆し、毎日を苦痛の中で暮らす事であろう。

 このような状況がもたらした悲しみは自分の体調を崩す以外、何の役にも立たないと思っている人もいる。そのため、彼らは悲しんでも、できるだけ早くこの気持ちから抜け出し、体勢を整え、さらなる成熟した心で立ち向かい、事業を新たに始め、未来を開拓しようとする。彼らの経験と、人脈はすでにあるため、再度努力をして、以前の状態に回復した人もいる。この苦難の時こそ、彼は持っているものをいっそう大切にするはずである。

 それゆえ、私は、人生とは、「順風満帆」と言っても、ただ単に幸福を意味する言語であって、実際、こういった可能性は少ないのではないかと思った。それでは私たちは、この事に、どのように対処したらよいのであろうか。つまり、挫折と苦難に直面した時、私たちの心が、まずそれらに負けないことである。それから、すべては運命のめぐりあわせであることを悟り、努力すべきである。結果はどうであれ、私たちはこのように心を改めて再出発すべきである。

(翻訳編集・李頁)


 (10/01/11 05:00)