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2000年9月ころのオゾンホール、NASA提供(Newsmakers)

オゾンホールの縮小と南半球の温暖化について=英研究報告

 【大紀元日本2月2日】

 国際社会が共に努力した結果、南極上空のオゾンホールは緩やかな縮小傾向にある。しかし英国の最新の研究報告では、オゾン層の修復が南半球の温暖化を加速させる可能性があると見ているようだ。

 この報告は、英リーズ大学(the University of Leeds)の研究グループの著者である、ケン・カーズロー(Ken Carslaw) 博士が述べたもので、全世界の浮遊微粒子モデルおよび1980年から2000年の間の気象データを分析した結果であり、最新の米国「地球物理ニュース」誌上で発表されている。

 研究ではオゾンホールが南極上空で高速の風を形成する。この風で海水の飛沫が大気圏まで巻き上げられ、塩分を含む湿った雲を形成する。この雲が太陽光線を反射させ南極の気温上昇を阻止してきた。過去20年以上、南極地区の雲の反射能力を高め気温上昇を防いできたオゾンホールが修復された後、このシステムの効果が大幅に低下し、さらには完全にその効果は逆転するという。高速風は徐々に消失し、増加し続ける二酸化炭素放出量により南半球の温暖化が加速していくとみられている。

 しかしながら研究結果に疑問を抱く一部専門家は、この研究のデータは信頼できるものだが、南半球の温度変化がオゾン層修復により決定するわけではないだろうという見解を持っているようだ。米国コロラド大学(University of Colorado professor)のジュデス・パールウィツ(Judith Perlwitz) 博士は「南極上空の風は、非常にゆっくりで、オゾン層の修復は、1980年のレベルからすると、少なくとも2060年までは期待できない。」と述べた。

 オゾン層は地上から25キロメートルから30キロメートルのオゾン密度が高い場所をさす。人体に有害な紫外線を99パーセント以上吸収し、地球上の生命を紫外線によるダメージから守っている。

(翻訳編集・市村)


 (10/02/02 05:00)  





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