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旧正月に飾る「年画」 その由来とは

2010年02月10日 05時00分
 【大紀元日本2月10日】「年画」とは旧正月に掛ける吉祥(きっしょう)でめでたい気分を表す絵のことである。門や家の入り口の戸や居間の壁に貼る版画(手彩色だけのもある)をさして言う。これは中国の民間絵画芸術の一つである。古くは、尭・舜(ヤォ・シゥン)という、中国の神話に出てくる2人の君主で、共に聖人と称された人物の絵が有名で、その時代から既にあったそうだ。「年画」は古代の民間の家の扉に描かれた絵画に由来している。

 中国の南の時代から、毎年の元旦には家の守り神として、2人の武将を扉の左右に描かれていたそうだ。後の唐の時代の、唐太宗(当時の皇帝)は、寝室の外で化け物が泣きわめくために、夜は眠れないと臣下に訴えた、それに対して、武将・秦叔宝(チン・シュバオ)と、胡敬徳(フー・ジンダ)がドアの前で警備すると申し出た。その晩、化け物の泣きわめきがなく唐太宗はゆっくり眠ることができた。それから、唐太宗はドアに武将2人の絵を描かせ、厄除けにした。これが後世に伝わった家を守る神の「門神」である。

 宋の時代に入ってから、「年画」は木版画に発展し、現代にまで至り約300年の歴史を持つ。伝統的な「年画」は木に刻み色をつけたもので、シンプルなラインで描かれて色が鮮やかである。絵の代表的な内容としては、農作物の豊作、農耕をする牛、赤ちゃん、風景、花鳥、などが多い。また、北京の北西地方の「年画」は大胆で力強い描き方で有名。一方、天津の「年画」は精巧でしなやかな描き方が特徴である。山東省濰県及び蘇州の「年画」はシンプルで素朴な描き方で有名、漳州の「年画」は黒の地色に鮮やかな色彩で色どりが個性的である。仏山の「年画」は、地色が赤で黒を重ねる手法で独特な雰囲気を醸し出した作法である。

(翻訳編集・豊山)


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