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フクジュソウの花(撮影・大紀元2010年2月)

【生活に活きる植物】5・福寿草(フクジュソウ)

 【大紀元日本2月28日】フクジュソウの原産地は東アジアで、日本でも固有種が各地の日当たりのよい山地や丘陵に自生するキンポウゲ科の多年草。花期は1月から4月と長く、新芽がのびる前に茎の先端に鮮黄色の花が一輪つきます。花は日を受けて開き夕刻には閉じますが、光や温度に非常に敏感で、開花には15℃以上が必要であり、昼間でも光が遮られるとすぐ花弁が閉じます。寒さに強く、旧暦正月の頃に開花することから、「福」と「寿」が当てられ、おめでたい植物とされてきました。正月のおめでたい寄せ植えとしても、南天とともに使われ高い人気があります。全草有毒ですが、根茎を乾燥したものは生薬の福寿草根です。

 【学名】Adonis amurensis

 【別名】元日草(ガンジツソウ)、朔日草(ツイタチソウ)、報春草など

 【成分】シマリン(有毒な強心配糖体)など

 【薬用効果】フクジュソウは強心、利尿作用を有しますが、劇薬なので個人では使用禁止です。激しい嘔吐、痙攣、呼吸麻痺などの中毒症状が現れます。

 【その他エピソード】1月1日の誕生花で、花言葉は「永久の幸福」です。学名のAdonis(アドニス)はギリシャ神話に登場する女神アフロディーテに愛された美少年の名前です。彼は狩猟中に猪に突かれて死にましたが、流れ出た血から生まれた花がAdonisといわれています。そしてアムール地方に咲く花は赤いそうです。この他にも白、緑などの花色や、一重、八重咲きなど色々あります。

 福寿草も、地面から芽を出したばかりの頃は、フキノトウと間違いやすく、食べると中毒を起こすので注意が必要です。

 キンポウゲ科は虫媒花で、美しいため観賞用に栽培されるものも多く、フクジュソウをはじめ、キンポウゲ、トリカブト、クレマチス、アネモネなどの種類があります。アルカロイドを含み、有毒植物が多いのですが、一部は漢方薬、医薬品としても用いられます。約60属、2千500種が知られています。

フクジュソウの全景(撮影・大紀元2010年2月)

(文・ハナビシソウ)

 (10/02/28 05:00)  





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