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2月3日に北京市朝陽区で強制立ち退きを迫られ、焼身自殺を図った張海墨さん(AFP)

強制立退きに焼身自殺で抗議 北京・広州同日発生

 【大紀元日本2月6日】2月3日、北京市朝陽区で、住民が焼身自殺で強制立ち退きに抗議する事件が発生した。自殺者は病院に搬送され、危篤状態。同日、南部の広州市でも、政府の強制立ち退きに抗議する焼身自殺事件が二件発生した。先週、政府が土地収用の手続きや補償の基準などについて強制や暴力手段を禁止するために定めた新たな条例案の草案を公表したばかり。新条例の正式発表を控え、各地政府は却って土地収用を加速、各地での暴力手段の強制立ち退きを悪化させる一方である。

 中国メディアの報道によると、2月3日、北京市朝陽区化工路の民家に強制立ち退きが実施された際、住民の張海墨さんが体に火をつけ、自殺を図った。救急車で付近の病院に搬送されたが、危篤状態にあるという。

 取材を試みたRFA放送局の報道によると、病院及び朝陽区公安局は取材を拒否した。海外マスコミの取材を防ぐために、現在自殺者の家周辺に警察が大量配置されたという。

 一方、同日、広州市でも焼身自殺が二件発生したと地元の「南方都市報」が報じている。一件は60歳代の広州農民・陳共妹さんで、強制立ち退きに抗議するために、体にガソリンをかぶり、強制立ち退きを強硬しようとした人と警察機動隊の前で火をつけた。もう一件は給料が不払いになった建築業労働者が市役所で陳情している時に焼身自殺しようとしたが、現場の人に止められた。

 先月26日、中国江蘇省の塩城市でも家屋の強制取り壊しに抗議する60歳代の男性がガソリンをかぶって焼身自殺する事件が発生した。

 大規模な開発が続く中国では近年、暴力による強制立ち退きに抗議する住民が負傷したり、政府と衝突したりする事件が頻発している。強制立ち退きの被害者・北京市民呉田麗さんの話によると、「庶民は何もできない、政府に反抗すれば、拘留、強制労働教養、或いは刑務所に入れられる。家にガソリンや棒などを用意した場合も拘留される。政府に服従しなければ、自殺も犯罪扱いだ」

 中国民生観察ネット責任者の劉飛躍さんがRFA放送の取材に、最近各地では自殺で強制立ち退きに抗議する事件が頻発していると話す。「新しい立ち退き条例は現在意見聴取する段階で間もなく実施の発表となる。地方政府がそれを発表する前に、強制立ち退きを急がせている。政府主導の強制立ち退きのため、被害を受けた住民は絶望した上で、焼身自殺を抗議手段に選んだ」と、増加する抗議事件の原因について指摘している。

 現行の立ち退き条例では立ち退きを強要される側の補償が全く考慮されていないとの批判があったため、中央政府が条例の改正に踏み切った。新華社電によると、先月29日、土地収用の手続きなどを定めた新条例案が公表され、意見聴取をしているという。新条例案には暴力を振るったり電気や水道などを止めたりするような強制的な手段を禁止する内容も取り入れられている。しかし、かりに中央政府が立ち退き条例の改正に踏み切っても、地方政府がその法律を実行するかどうか、多くの専門家や住民は懸念する。

(翻訳編集・楊J)

 (10/02/06 08:01)  





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