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中国最大手の家電量販店「国美電器」。創業者の黄光裕容疑者は04年、中国の富豪ナンバーワンに選ばれた(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)

トップ富豪を起訴、政界大地震の引き金となるか=中国

 【大紀元日本2月18日】2月12日、中国の大手家電量販店「国美電器」の創業者で、かつて3度も中国の富豪ランキング第1位に選ばれた黄光裕容疑者が、インサイダー取引と収賄罪の罪で起訴された。検察によると、黄光裕は勢力拡張の過程で、中央政府や司法機関、地方政府など千人以上の幹部に数十億元(数百億円)の賄賂を贈っていたことが分かったという。

 月収10元(130円)しかない家族のもとで極貧の幼少時代を過ごした黄容疑者は、17歳の時にわずかな元手で小売店の経営をスタート。その後、20年足らずで4万人以上の従業員を抱える最大手の家電チェーン店に発展させた。04年の時点で、黄容疑者の資産総額は105億元。08年、黄容疑者はインサイダー取引などの疑いで公安当局に逮捕された。

 同氏の逮捕により、中国公安部部長補佐の鄭少東(ジョン・シャオドン)﹑公安部経済捜査局副局長、北京直属総隊総隊長の相懐珠(シャン・ホワイジュー)らが捜査、処罰の対象となったほか、広東公安庁長を務めた広東省政治協商会議主席の陳紹基(チェン・シャオチー)、元共産党広東省紀律検査委員会書記を務めた浙江省紀律検査委員会書記の王華元(ワン・ホアユエン)、上海公安局副局長の朱影(ジュ・イン)など大物の名前も挙がった。

 黄の弁護士は検察機関と秘密保持協議を結んだとも伝えられている。

 共産党幹部に利権が集中する中国では、「銭権交易」(政・官・財の癒着)が横行し、賄賂なしでは富を手にすることができないという「腐敗文化」が根付いている。富豪がしばしば逮捕されるため、「最も危険な職業」と揶揄されることも多い。

 中国政府が「反腐敗」を最重要課題として取り上げてから、既に久しい。しかし、腐敗が根絶されることはなく、ますますその規模は拡大しつつあるようだ。黄光裕氏の逮捕によって「政界大地震」が引き起こされるのかが注目される。

(翻訳編集・高遠)

 (10/02/18 08:45)  





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