印刷版   

ネット時代の新たな造語文化が中国で、出現し繫栄している。ネットユーザーが、社会の不公平な現象や事件について、新たな漢字を作って不満や怒りを表現している。(ネット写真)

Gunvernmentって? ネット時代に生まれたチングリッシュ

文・宋一民

 【大紀元日本3月2日】Gunvernmentという言葉は最近ネット上でしばしば登場している。英字典で調べてもないこの言葉は、Government(政府)の誤写と思われがち。そうではない。中国語から生まれた新しい中国式英語(Chinglish)だ。毛沢東の「銃から政権が生まれる」という名言を元に、「銃(Gun)」と「政府(Government)」を合わせて中国のネットユーザーが作った言葉。

 不公平な社会現象や事件に対して、公に政府を批判できない中国では、4億近くのネットユーザーらが知恵を絞って時代の現象を隠喩する表現をどんどん作っており、独特な中国的ネット文化を形成している。この現象は昨年初頭、 (草泥馬)という新たな漢字が作られた時点から頻繁化してきている。伝統的な言葉では頻発する社会現象を説明しきれないことから、ネットユーザーが新たな言葉や漢字を作りだし、不満や怒りを表現しようとしている。

 その造語運動は、ミニブログの流行によりネット上で速やかに広がり、更にその英語訳も現れている。当局への抗議はネットの普及により日常茶飯時となり、当局への怒りが何もなかったかのような笑いの中で広まっている。中国特有な社会現象であるため時にこれらの言葉の意味を理解するのは難しいが、事件の背景も添えてそれらの言葉を紹介したい。

 (一) 恥の都市-上海

 Gunvernmentのほか、このようなチングリッシュは数多く挙げられる。例えばShamehai。上海(Shanghai)と恥(Shame)、この二文字を組み合わせた表現で、商業化につれモラルが堕落していく大都市上海を指す。

 そのほか、Suisided、Democrazyも多少分かりやすい表現だ。Suisidedは、「自殺とされた」という「やらせ」の意味合いで、08年に発生した、政府幹部の汚職を告発した通告者が殺されたがメディアが利益がらみで口を封じられ、同事件を自殺と報道した事件でネット上「被自殺」とよう言葉が頻繁に使用されるようになった。

 Democrazyは妄想を意味する。民主(Democracy)という英語のスペリングをcrazy(気が狂った)にすることで、中国では民主は妄想に同等との皮肉から作った言葉だ。 

 (続く)

 (10/03/02 05:00)