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1980年以降に生まれた一人っ子の子供は「独二代」(一人っ子二世)と呼ばれている(AFP)

中国:一人っ子二世、隠れた社会問題に

 【大紀元日本3月4日】中国では、1979年に改革開放政策が始動し、時期を同じくしてスタートした「一人っ子政策」の下で生まれた子供たちは、現在すでに30代に入リ始め、徐々に次の世代が生まれつつある。その世代もまた一人っ子として育てられており、「独二代」(一人っ子二世)と呼ばれている。一代目と同じように「一人っ子二世」は冷淡で無関心、協力することが出来ないなどの特性も受け継がれ、多くの潜在的な社会問題が懸念されている。

 中国人民大学の周孝正教授は、中新社の取材に、一人っ子二世についてこう話した。「一人っ子一世」は兄弟がいないため、兄弟を思いやる心を失った。二世になるとこれらの状況はさらにひどく、兄弟への思いやりだけでなく、叔父叔母など親の兄弟もいないため、人格上の欠落は一世よりも深刻となっている。

 「一人っ子がもたらす問題は計り知れない。例えば親族への思いやりだ。兄弟姉妹がいないということは、極めて大切な感情に乏しくなりがちで、心理的、人格的に問題がある人間として、孤独感にさいなまれたり、身勝手な行動などの問題が現れるだろう」

 実際、一代目の一人っ子は精神的に本当の意味で成熟しておらず、親になっても、その責任をうまく担うことができていないという。

 北京の張鋭さん(32)は、自分は祖父母に育てられた一人っ子として、孤独感を味わってきており、自分はとても脆くて弱いと話す。「一人っ子一世」には精神的な未成熟という問題が普遍的に存在しており、父母への依頼心が強く、独立意識は低く、自分の父親の世代の男性の意識とは比べ物にならないと、張さんは考えている。

 例えば、現在7歳の息子がいるが、子供が生まれた後、父親という役割を受け入れるのに長い時間がかかった。心構えが足りず、子供の養育の面において、特に父の世代の人からの指導と助けに頼っているという。また、自分の周りにいる同世代には、生まれたばかりの我が子を直接自分の父母に預けて育てることを考えている人や、大金を使い、フルタイムの家政婦を雇うことを考えている人がいる。ただ、このようなやり方は子供の成長にとって良くない面が多いことは分かっているので、皆がこのようにするかどうかは分からないと張さんは語った。

 北京市東城区史家小学校の教師である王さんは、「一人っ子二世」の父母は、さらに自己中心的であると話す。

 「私は一人っ子二世の家族と交流して、これらの家族は他の両親と比べ、より自己中心的だと感じる。彼らはいつも「私の子供は優秀でなくてはならない」「私の子供は辛い目に遭うはずがない」とばかり考えていて、どの子も一番になるということは不可能だということに考えが及ばない。物質的条件を満たし、外界から注目される以外に、子供には心のケアが必要ではないだろうか」

 「二世」の成長環境と生活環境の特徴は、両親と両親の祖父母合わせて6人の大人に対して子供1人であり、多くは祖父母が一人っ子の面倒をみている。面倒を見てもらうことはあっても、誰かの面倒を見たことがない「一世」は子供が生まれても「育てる」という意識が乏しい。両親の注意力は、子供の外在の変化と物質的な満足度に置かれ、子供との心のふれあいに十分に配慮しない。月日の経過と共に、これらの子供が人との社交を恐れるようになるという潜在的な問題がある。また、祖父母に育てられている二世は親子の情も非常に薄い。

 人口増加問題を解消するため、1979年に始まった一人っ子政策による人口減少は、高齢化や労働力の不足など、多くの社会問題をもたらしていると周教授は指摘する。労働力問題についていえば、労働力の主要エネルギーである農村が、一人っ子に徹すれば、都市に流入する労働者の割合は低くなり、将来、労働力が不足する可能性がある。

 教授はまた中国の「ディンクス(共働きで子供を作らない夫婦)」について、「現在子供を必要としていない夫婦が増えている。この現象は普遍的ではないものの、多くなれば必然的に社会に巨大な圧力を生み出すようになり、将来人口の年齢層の分布、高齢者ケアの問題が、極めて深刻になるだろう」と述べている。

(翻訳編集・坂本)


 (10/03/04 07:55)  





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