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2008年8月3日、北京五輪前に北京に陳情に来た労働者(MARK RALSTON/AFP/Getty Images)

工・農・兵も敵対勢力に 国内の「三つの勢力」を弾圧強化=中国

 【大紀元日本3月14日】社会の不安定、統治危機、国民の不信などの深刻な政治問題に直面する中国共産党政権は、これまで「テロリスト、分離分裂主義者、宗教過激派勢力」という海外の「三つの勢力」を、政権維持を脅かす敵対勢力として批判や弾圧に力を入れてきた。このほど、社会の「調和」が強調される中、北京政権を揺るがす不安定要素に、国内の「三つの勢力」が新たに加えられた。

 香港紙の報道によると、今年の「両会」(全国人民代表大会&政治協商会議)を控え、人権を要求する軍人、非合法の労働組合、農民陳情集団が国内の「三つの勢力」として提起され、両会が開催される前から取締りが強化されてきた。社会主義において最高地位にあると定義付けられてきた工・農・兵(労働者、農民、兵士)が敵対勢力として見なされるのは初めてのこと。

 近年、退役後の生活や就職の問題を解決できない軍人が増えつづけている。毎年八月一日、国に使い捨てられたという不満が募る軍人が、集団陳情のために北京を訪れる。軍部の中核である軍事委員会ビルを包囲して抗議することもあった。リストラされた労働者と強制立ち退きで土地を失った農民も、生活のために抗議や陳情を繰り返してきた。

 全人代開催前の先月中旬に開かれた中央政法委員会の会議で、これらの軍人、労働者、農民が、初めて国内社会の不安定要素とみなされ、国内の「三つの勢力」として提起されたという。

 報道によると、現在開催中の「両会」を控えて、北京、天津及び河北省警察は連携をとり、それらの地域で「三つの勢力」に対して徹底的な取り締まりを始めたという。

(翻訳編集・YJ)


 (10/03/15 00:40)  





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