米、北朝鮮船舶差し押さえ 石炭の不正輸出で昨年拿捕

2019/05/10
更新: 2019/05/10

[9日 ロイター] – 米司法省は9日、北朝鮮船舶を差し押さえたと発表した。北朝鮮から不正に石炭を輸出し米国や国連の制裁に違反したという。米国が北朝鮮船舶を差し押さえるのは初めて。

差し押さえられたのは北朝鮮籍の貨物船「ワイズ・オネスト号」で、2018年4月にインドネシアの海運当局によって拿捕された。現時点で米国が所有しており、米国の領海に向かっている。

司法省は声明で「ワイズ・オネスト号に積み荷された18年3月の石炭出荷に絡み、米金融システムを通じて75万ドル超が北朝鮮に支払われた」と指摘した。

ニューヨーク州南部地区のジェフリー・バーマン検事は、今回の差し押さえについて「数カ月間にわたって求めてきた」とし、最近の北朝鮮の飛翔体発射とは「全く関係ない」と述べた。

北朝鮮の国連大使からのコメントは得られていない。

*写真とカテゴリーを追加しました。

5月9日、米司法省は9日、北朝鮮船舶を差し押さえたと発表した。写真は差し押さえられた北朝鮮籍の貨物船「ワイズ・オネスト号」。撮影日不詳。司法省提供(2019年ロイター)
Reuters
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