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中国から帰国した3月2日、名古屋のオフィスで取材に応える豊田章男社長(JIJI PRESS/AFP/Getty Images)

【グローバルQ&A】トヨタのリコール問題、世界からの信頼とトヨタの伝統②

 【大紀元日本3月5日】米国、中国などのリコール問題対応に追われる、時の人・豊田社長は、お詫びの言葉を重ね続けた。

 大量リコール(回収・無償修理)問題で米国と中国を訪れていたトヨタ自動車の豊田章男社長が2日、帰国した。「誰かを槍玉に挙げるつもりはないし、現在ならびに過去に犯した過ちの究極の責任は私にある」と潔しの日本人ならではの精神力を全力で示した形だ。

【英国】

・アンジェラ・ニコラスさん:英国コーンウォール州のディーラーの受付

 トヨタの話は聞いたけれど、リコールは自動車にはつきもの。私個人がトヨタを買い控えることはないわ。トヨタではないけれど、うちで扱っている車も、電子制御スロットルとケーブルの問題で、顧客と連絡しているところ。メディアが騒いでるだけだと思う。狂牛病とか豚インフルエンザとか、まるで全ての人がかかるように報道してたけど、実際は違ったわ。

【アメリカ】

・ジェフリー・コースマイナーさん:トヨタ車カムリ2005年とプリウス2006年所有、トヨタ車のファン。

 トヨタの社長が陳謝したことはニュースで知っている。何十年もトヨタの車を乗り続けているが、問題にあったことがないし、トヨタ車は燃費がとても良いので気に入っているよ。2010年4月号の『コンシューマーレポート』(コンシューマー・ユニオン発行の米国の月刊誌)でプリウスは、ベスト・カーのうち5位に選ばれている。もし私が新しい車を買うとしたら、またプリウスを買うだろう。

 トヨタ車の代理店から「ガスペダルのフォーマットは問題ないか?」という手紙が届いたが、別に自分の車は問題ないので、何もしていないよ。問題があったのは最近の車(トヨタ車でない)で、自分が買った頃の車ではない。

・ジョン・スペッチオさん:ニュージャージー州居住の大学教授。

 現在はジャガー所有だが、その前の数年間はトヨタ車。娘二人と婿はトヨタ・カムリを愛用している。

 今回の問題の公表が遅れた事はまずかったとおもうが、トヨタ車は、他のアメリカ車から比べたら、安全性や品質の上で優れているのは歴然。30年のトヨタの実績を見れば明らかだ。『コンシューマーレポート』などを見れば一目瞭然である。トヨタ車の問題は、一時的なミステイクであり、教育のある人ならトヨタ車が如何に優れているかが分かっているはずだ。これからトヨタは、今回の問題を通して、技術的に研究し向上すれば良いと思う。とにかく、安全で品質が良いことは多くの人が知っている。だから今回の事が起こってしまったが、これからもトヨタは大丈夫だと思う。

【カナダ】

・T.アリィさん(35)

 豊田社長の謝罪は、トヨタと世界中の顧客の信頼回復につながる。世界的にトヨタは最高。トヨタの自動車は一番良いというのが私の意見で、今後もこの状態が続くだろう。他の企業の顧客に影響がでることはないと思うよ。常に日本の企業を信頼している。

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 市民の声から、マイナス・イメージを聞き出すことがむしろ難しいトヨタ車。この厚い信頼を土台に成長してきたことは、創業の地である愛知県豊田市の名の由来からも伺える。

 実は現在の豊田市はもともと挙母(ころも)市だったが、1959年に愛知県がトヨタにちなんで豊田市と改名された。トヨタ自動車が地域密着型の企業であり、それほど地域からの支持が高いことが伺える。その精神は、アメリカという世界規模の生産市場においても伝わっていた。

 グレゴリー・ランズフォード(31)さんとチャシティー・ランズフォード(37)さん夫妻は、共にこのトヨタ工場で働いている。「工場がなければ、ウエストバージニア州には住んでいなかった」と話す彼らは、問題の深刻さを認識する一方、議会とメディアが問題を必要以上に大きくして「あら捜しをしている」と述べた。

 アメリカ労働省の2009年12月の統計によると、トヨタ自動車工場があるパトナム郡の失業率は6・1%とウエストバージニア州で2番目に低い水準で、同州の8・6%、全米の9・7%を下回る。この工場では、昨年の不況時にも、今回のリコールの際にも、フルタイムの従業員が辞めさせられた例はないという。

 豊田社長は1日、北京での記者会見で、「車両の安全・品質第一」がグローバルな生産舞台の本場であるアメリカで、「販売台数とコストは二の次」という「トヨタの伝統的優先順位」がゆがんでしまったと語った。

 グローバル化が著しい近年でも、人々は「着実に仕事をこなす・品質第一」の世界のトヨタを期待しているようである。

(大紀元日本報道チーム)


 (10/03/05 09:27)  





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