印刷版   

605決議案を起草したイリアナ・ロス・レーティネン下院議員(写真・大紀元)

米議会、法輪功迫害停止決議を可決 弾圧機関・610弁公室を「即廃止せよ」

 【大紀元日本3月18日】16日、米下院で行われた決議投票の結果、賛成412票、反対1票で、中国の法輪功(ファールンゴン)学習者に対する迫害停止要求がほぼ満場一致で可決された。

 アメリカ合衆国下院605号決議案は、中国政権に対して「法輪功学習者に対する迫害・威嚇・監禁・拷問の活動を即座に停止し、法輪功撲滅を委託され法廷権限外に置かれた機密機関610弁公室を即座に廃止すること」を要求する内容。

 605号決議案には、「過去10年の間、自己の信念を手放さなかったがゆえに、迫害、恐喝、監禁、拷問、そして死亡した法輪功学習者並びに学習者の家族に対して同情を表わす」と明記されている。

 投票者413名のうち1名を除く全ての議員が、迫害を認め停止を要求する同決議を支持し、7名が棄権した。唯一の反対者は、ロン・ポール下院議員(テキサス州・共和党)で、同決議案は外国の問題に干渉するものとして反対した。

 「2002年、米国そして中華人民共和国における法輪功に対する中国政府による弾圧に関して、米議会の意思を表わす決議を作成しました。悲しいことに、8年後の今も、迫害は続いているのです」と可決の後、リン・ウルジー議員(カリフォルニア州・民主党)は語った。

 法輪功(法輪大法)は、1992年、中国本土で一般に紹介された精神修養の一つ。1999年7月20日、当時の中国共産党を司っていた江沢民が学習者の迫害を始動した。法輪功弾圧の政策を執行するため、江沢民元国家主席は、中央政法委員会直属の事務局「610弁公室」を設立し、公検法、国務院、軍隊を越えるほどの権力を与えた。当初、法輪功弾圧専用の機関として設立されたが、その後、直訴者および異見者など、当局が「社会秩序を撹乱する者」と見なす「反動勢力」すべてを対象とするようになり、「安定維持チーム」および「安定維持弁公室」に変身した。

 605号決議の可決について、法輪功情報センターの常任取締役、レヴィ・ブラウデ氏は、意義深いものとコメントした。「同決議では、法輪功の迫害を停止するということは、中国人全ての真の意味での自由と人権保護の達成を意味するという内容が、強調されています。中国での法輪功学習者に対する迫害が、これまで以上に今、緊急の課題であることが示されているので、特に意義深いものです。現在も、中国で法輪功を学習する数百万人の罪なき人々が、専横的な監禁、拷問、死の危険に常時さらされているという事実を認識しています」という。

 また、「この決議が世界に与える真の影響力を、過小評価しないことが大切です。自由主義社会のリーダーとしての米国議会の公式な立場を明確にしており、世界の政策策定者の手本となります。さらに、決議書は中国語に翻訳され、草の根のネットワークを通して中国全域に行き渡ることとなり、迫害で苦しんでいる数千万の人々に、確かな希望を与え、虐待を終わらせるための非暴力的な努力を続けることを奨励します」と決議の意義を強調した。

 米議会の外務委員会のメンバーであるイリアナ・ロス・レーティネン下院議員(フロリダ州・共和党) が、決議案を作成した。

 「法輪功は、真・善・忍に基づく精神修養です。これらの罪のない人々が、苛酷な中国政権の標的にされています。凶悪な策略には、法輪功学習者の臓器を摘出すること、米国に居住している学習者に対しても暴力的いやがらせを行うことなどが含まれています」と、レーティネン議員は声明を出している。

 2003年10月、米議会は304号上下両院同一決議を可決した。同決議は、中国での法輪功迫害停止を求めるほか、米国で法輪功学習者と支援者に対して肉体的その他の数多くのいやがらせに対する懸念を提起する内容だった。その他、中国共産党政府の法輪功迫害に対する非難を表す二つの決議が、迫害の初期に可決されている。

 多くの政府や非政府機関が発行した報告書によると、過去11
迫害・拷問の様子を伝えるデモンストレーション(Jakielek/大紀元)
年にわたり、中国本土で法輪功修煉者は、拷問、殺害、強制労働所や洗脳センターへの送還、その他の抑圧に直面してきた。決議案にも報告書の一部が取り上げられている。

 中国の人権に関する米国国務省発表の最新報告によると、「特に苛酷な扱いをすることで、法輪功の中核にいる学習者を浮かびあがらせます。単に修養方法に信念を抱いているだけで、公に信条を実践していなくても、懲罰を与え投獄するのに充分なのです」とダイアン・ワトソン議員(カリフォルニア州・民主党)は語る。

 ノーベル平和賞候補の弁護士で人権擁護者のデイビッド・キルガー氏とデイビット・マタス氏は、著書『Bloody Harvest, The killing of Falun Gong for their organs』(血まみれの臓器狩り)の中で、良心的な囚人である法輪功学習者から臓器が強制的に摘出されていることを証明している。

 英文の決議書はこちらをごらんください。

(記者・Jan Jekielek & Gary Feuerberg、翻訳・鶴田)


 (10/03/18 09:56)  





■関連文章
  • 高智晟弁護士に実刑判決、中国当局が発表(10/03/18)
  • 神韻芸術団演奏家の夫 上海の空港で拉致か(10/03/04)
  • 「自分だけが死から免れることのないように」=09年国際人権協会人権賞受賞者がスピーチ(10/01/26)
  • 『臓器狩り』の独立調査官、国際人権連合から人権賞(10/01/23)
  • 人権派弁護士・高智晟氏が行方不明 中国当局「道に迷って失踪」(10/01/20)
  • <江沢民起訴案件> 台湾:法律修訂 薄煕来、スペイン引渡しが可能(10/01/07)
  • 欧州で国際司法の連携関係、江沢民起訴案件を推進=ベルギー人権弁護士(09/12/29)
  • 法輪功学習者6千人、弾圧反対の平和抗議=台湾(09/12/25)
  • 元中国高官、台湾訪問中に刑事告訴される(09/12/18)
  • 生きた法輪功学習者の臓器狩り、中国の警察から新たな証言(09/12/15)
  • 新書「血まみれの臓器狩り」 カナダでベストセラーに(09/12/05)
  • 5年間で6000万人の魂を救った一冊の本(09/12/03)
  • 【評論】「2012」からの警鐘(09/11/28)
  • スペイン法廷の判定、元凶審判の幕開け(09/11/27)
  • 「ジェノサイド」で起訴 スペイン法廷、江沢民らに通達(※)(修正再掲)(09/11/26)