印刷版   

凧糸によって凧は支えられている。(大紀元)

自由に空に舞う凧に思う

作者:文/海容

 【大紀元日本3月30日】待ちに待った春がきて、やっと天候も良くなり、凧あげにはもってこいの日が続いていた。

 そんな日の午後、凧揚げをするために私と友人は近くの林を通り抜けて、山の傾斜にある広い空き地にたどりついた。そこで凧上げをすることにした。風がゆっくりと吹き、私たちが「飛行機」と呼んでいる凧は風に吹かれてゆっくりと上空に舞い上がった。凧糸を長くすると「飛行機」は高く飛ぶ。青い空と白い雲の下で、数十メートルの高さに昇った凧は太陽の光に反射してきらきらと輝いていた、それはまるで上空に舞い上がれて喜んでいるかのように私達には思えた。

 時にはくるくると回り、時には急降下したり、「飛行機」の紐が風に沿ってゆらゆらと漂い、まるで飛行機についた帯のようで、非常に綺麗に見えた。

 少し強い風が吹き、凧糸が強く引っ張られた。しかし、空中の凧は依然と悠々と飛んでいた。これには私たちはとても驚いた「凧はつよい逆風にあっても平気で飛んでいる!」。私たちは絶え間なく紐を引いて凧の角度を調節した。また、糸をきつく持ったり、緩く持ったりしてよく飛ぶように調節したりした。そうすると、凧はいろいろな形に変化して飛んだ。そんな遊びの醍醐味があるから、昔から人は凧に強い興味を持ち続けていたのだと思う。

 小鳥の集団が飛んできて、しばらくして近くを飛んで行った。子供達は「小鳥と凧が飛ぶ高さを競っていて、小鳥は凧に勝てなくてむこうへ飛んで行ったんだ!」と飛び跳ねたり、手をたたいたりして喜んでいた。すると、急に凧が下の方に向かって落ちて来たように見えた。私たちの凧の骨組みは簡単に出来ていて小さくて軽いため、強い風によって吹き落されてしまったのだ。まるで空中で凧が風と戦って負けてしまったかのようだった。そして凧は地上にゆらゆらと落ちてきた。しかし、落ちる直前に糸が小さな木の枝に引っかかってしまった。

 糸は引っ張られ、凧はまた空へ高々と飛んだ。

 空に飛んでいる凧をみて、私はいろいろと考えさせられた。

 表面上、凧糸は凧の行方を制限しているように見える。しかし、糸がなければ凧は平衡を失い、風に向かって行くことができない。そして最終的には落下してしまう。凧糸によって凧は支え(根)を持つことができ、空高く逆風に立ち向かっていくことができる。糸をきつく引いたり、弱くしたりして、その糸の支え(根)があってこそ凧は自由自在に空を飛ぶことができる。

 私は凧がどんなに空高く飛んでも、根である支えは人の手に握られていると思う。根が空にあれば、それは天に支えられているのである。もし、人間が根を失った場合、糸が切れた凧のようになる。まるで、人間として持たなければならない本来の姿を見失ったかのようである。それはまるで押し寄せる紅塵の中で名声と利益を奪いあい、堕落する中で壊滅に向かうのどこかの国のようだ。私たちはくれぐれも糸の切れた凧にならないようにしたいものだ。

(翻訳:鈴木真弓)


 (10/03/30 05:00)  





■関連文章
  • 絶滅した鳥類の卵殻化石からDNA抽出=豪州(10/03/15)
  • Google Earth、米軍「戦闘機の墓場」写真を公開 (10/03/01)
  • 掃除機でスパイダーマン?(10/02/22)
  • 北京オフィスビル、空室率50%に バブル崩壊間近か(10/02/18)
  • 写真家が撮った決定的瞬間=英国(10/02/17)
  • 虎年、「別種」の中国人が迎える新年(10/02/15)
  • 全日空が搭乗拒否 成田空港「籠城」中国人権活動家に(10/02/09)
  • 鳥インフルで1万羽以上のアヒルが死亡=カンボジア(10/02/05)
  • 「まず散髪と風呂」 中国人権活動家、成田空港での「籠城」戦に終止符(10/02/04)
  • 抗議を打ち切り、成田空港に寝泊りの中国人権活動家 旧正月に帰国可能か(10/02/02)
  • 中国大使館官員、成田で「篭城」中の中国人権活動家と初面会(10/01/30)
  • 牧野議員、成田空港で「篭城」中の中国人権活動家と面会(10/01/22)
  • 建設中の橋が倒壊、7人死亡34人負傷=雲南省(10/01/08)
  • 小学生突然死、新型インフル感染か=中国黒竜江省(10/01/02)
  • 【フォトニュース】秋葉原電気街にも!懐かしい青空市場(09/12/31)