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澄み渡る空、カリブの青い海とトゥルム遺跡(撮影・玉清心/大纪元)

マヤ文明「今昔物語」 トゥルム遺跡とカリブの青い海

 【大紀元日本4月26日】ユカタン半島にあるリゾート地・カンクンから南へ130キロの場所に、マヤ文明の遺跡のひとつトゥルム遺跡がある。

 マヤ文明はメキシコ南東部からグアテマラ、ベリーズなどの地域に紀元3世紀ごろから隆盛し9世紀まで栄えたが、その後衰亡。16世紀にスペイン人が侵入すると、マヤ全域がスペインの支配下に入った。金属器は用いなかったが、ピラミッド型の巨大な神殿を築き、天文・暦法・数学・壁面装飾・象形文字などが発達していた。

 数あるマヤの遺跡の中でも特筆されるのが、海岸沿いに残るトゥルム遺跡。トゥルムとは、スペイン語で「石の壁」を意味する。その名の通り、遺跡の三方を厚さ5メートルの石の城壁が囲み、一方はカリブの滄海へ臨む。

 トゥルムは、マヤ文明の中では後期に属し、10世紀ごろに始まって12~14世紀に最盛期を迎えた。当時のトゥルムの人口は約10万人と推定されるが、今はただ城壁内に残る神殿や宮殿の址だけが往時の栄華を偲ばせる。

 10数年前までは現地に住むマヤの末裔たちが先祖へ祈りを捧げる祭祀を欠かさずに行っていた。しかし今日では、大量の観光客が来るようになったため古跡の安静が損なわれ、祈りの香火も絶えたという。時を経て変わらぬものは、潮騒と海風、それに物言わぬ石の遺跡だけとなった。

(翻訳編集・牧)


 (10/04/26 05:00)  





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マヤ文明  トゥルム遺跡  カリブ  ユカタン半島  


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