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「足三里」(新唐人テレビより)

【漢方の世界】カルテ(二)―父と娘の心を結んだ赤い糸

 【大紀元日本4月20日】

 今回のカルテでは『医山夜話』から、「父女の縁」をご紹介。

 物語の主人公は、ある米国人男性とその娘。この米国人男性は、ベトナムのある少女を養女として引き取る。そしてこの少女が成長したある日、この親子は旅へと出かける。その途上、旅行雑誌を何気なくめくっていた少女の目に、ベトナムの写真が飛び込んできた。すると突如、少女の心にはある光景がよぎる。少女からその光景を聞いた父親は、衝撃を受ける。なぜなら、それは父がよく見る悪夢とそっくりだったからだ。

 この二人は親子とはいえ、養子であるから血縁関係はない。しかしながら、二人の心の奥底に秘められていたある記憶はつながっていた。しかも興味深いことに、二人は共に胃腸の病気に悩まされていた。それをある漢方医は何と、赤い糸で二人の指を結び治療を試みた。するとその結果……

 この血のつながりを超えた二人の関係とは?人と人とのめぐり合い、縁とは一体何なのか?不可思議で、でも感動的なこの物語を胡乃文(※)先生が解説します。どうぞ、お楽しみに。

 このほか、胃腸の不調を緩和する漢方療法もご紹介。このうちツボ指圧は、「足三里」と「公孫(こうそん)」。「足三里」は、ひざの外側から4横指分下がった位置にあり、胃寒に対し最適のツボだという。

 ※新唐人テレビでは、この話を映像でお楽しみいただけます。

 ※漢方医・胡乃文先生

 1946年8月22日台湾に生まれる

 1969年 国立台湾師範大学生物学学部卒業

 1973年 国立台湾師範大学大学院生物学研究所卒業

 (修士学位取得)

 1976年 米国スタンフォード研究所にて神経薬理学を研究

 1989年 漢方医師免許取得

 胡乃文氏は、台北市の診療所「上海同徳堂国薬号」の漢方医である。30数年に及ぶ臨床経験豊富な漢方医として、これまで多数の患者を治療している。

 氏は元々西洋医であったが、実践において、西洋医学の手法に限界を感じるようになった。神経薬理学の研究を行っていた際、神経と針灸との関連性に注目、漢方の研究を始めた。その後、独学により漢方医の免許を取得。しかし、漢方医として長年活動する中、現代の漢方は技術的な部分のみ伝承され、本来の姿が失われていることを実感した。

 氏は自然との融和を大切にする中国の伝統的思想に啓発され、古代漢方の医書と処方を研究。「病気を予防、または出来るだけ病気にかからない」という理念から、病気治療と健康保持に関する独自の体系を構築した。「望診、聞診、問診、切診」という四診に基づき、患者の健康状態を適格に診断、外科的な処方に偏ることなく、難病の治療にも効果を上げている。昨今では、植物の香りの抵抗力を高める作用に着目、古代の処方を選りすぐり、上質の生薬を使い、新型インフルエンザ対策用の「香り袋」を考案し、評判となった。

 氏は自らが会得した手法を惜しむことなく、伝えることに使命を感じ、多くの人と分かち合うことを願い、世界各地を講演、多忙な日々を過ごしている。現在、テレビ・ラジオ等の多方面で活躍、新唐人テレビ(本部米国NY市)の「漢方のあれこれ」にコメンテーターとして出演、また、ラジオ・希望の声の「胡乃文のホットライン」は、その明快なアドバイスによって、視聴者から多大な支持を得ている。

(翻訳編集・河合)


 (10/04/20 05:00)  





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医山夜話  足三里  公孫  


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