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中国に置かれた一部ルートサーバーが閉鎖 IPアドレスに不審な返事

 【大紀元日本4月2日】スウェーデンのルートサーバー(※)管理会社Netnod社が3月末、同社が管理する中国におかれたルートサーバーに、IPアドレスの不審な返事があるとして、3月末に閉鎖させていたことがわかった。

 IT紙ネットワーク・ワールドによると、24日南米チリNICのDNS管理者Mauricio Ereche氏が“I”ルートサーバーの挙動が不審で、中国にある “I”ルートサーバーにFacebook、YouTube、TwitterのIPアドレスを問い合わせると、正しいIPアドレスが返ってこなかったという。これをうけて、サーバー“I”を管理するスウェーデンのNetnod社が安全のためにサーバー閉鎖に踏み切った。

 インターネットサーバーの大動脈的な役割を果たすのがルートサーバーだ。もし誰かがデータを改ざんすれば、メールのあて先、ウェブサイトの行き先など、改ざん者の思うように情報を変えることが可能になる。そのためルートサーバーのデータは改ざんなどの不正が行われないよう厳格に管理されているのだが、今回の犯人は未だ見つかっていない。

 NetNod社CEOのL.K.エリック氏は、31日付メーリングリストで公表した調査経過によると、サービスは現在も停止中で、調査継続中だという。また中国政府系機関、国内インターネット関連事業を行う中国インターネット情報センター(CNNIC)は同日付のメーリングリストで「私たちは何もしていない」と回答している。

 あるIT専門家は「中国当局がインターネット検閲の強化のために、ファイヤーウォールのみならず、DNSシステムを利用しだしたのではないか」と分析している。

 現在Netnod社以外に、中国にDNSルートサーバーを置くのはVeriSign社、ISC社だが、Netnod社の判断を受けて彼らが今後どう行動するかが注目されている。

 (※)ルートサーバー:インターネットの大動脈的役割をはたす。もしルートサーバーがダウンすると、ホスト名やドメイン名によるアクセスが一切不可能になり、通常のURLやメールアドレスも機能しなくなる。ルートサーバーは世界に13台存在し、それぞれアルファベットのAからMまで名前がつけられている。今回、中国で閉鎖したのはサーバー“I”で、スウェーデンNetnod社が管理する。

(佐渡)


 (10/04/02 07:46)  





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