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カタクリの花(撮影・ハナビシソウ2010年4月)

【生活に活きる植物】9・片栗(カタクリ)

 【大紀元日本4月30日】片栗は日本各地の山野に自生するユリ科の多年草。早春に鱗茎(りんけい・地下茎の一種)より1本の花茎を出して、先端に紫紅色の可憐な花を下向きにつけ、葉は帯紫色の模様があります。しばしば群生していて、早春に他の花に先駆けて花を咲かせ、まわりの植物がすっかり緑になるころには地上から全く姿を消して、球根のまま休眠してしまいます。「片栗粉」はこの鱗茎に貯えられたデンプンから採っていましたが、今では、ジャガイモやサツマイモのデンプンが代役をしています。本物の「片栗粉」は消化がよく上質な栄養剤として、病後の滋養に使用されます。

 【学名】Erythronium japonicum

 【別名】カタカゴ、カッコバナ

 【成分】カタクリデンプン

 【薬用効果】片栗粉は滋養剤として使用される以外に、解毒作用もあり、嘔吐、下痢、胃腸炎に効果があります。飲用には少量の水と砂糖でこね、熱湯を加えて適当な濃さにします。外用にはすり傷、できもの、湿疹などの患部にふりかけて有効です。また、丸薬、錠剤の賦形剤として利用されます。

 【食用】若葉や花をさっとゆでて、おひたし、天ぷら、油いため、和え物、酢の物、煮物にします。ただし、食べすぎないように注意してください。鱗茎は煮て食べても美味で、片栗飯にもします。

 【その他】鱗茎の成分は40~50%がデンプンです。片栗粉は、5~6月に掘り出した鱗茎を石臼で砕き、水を加えて綿布で漉し、数回水洗後沈殿物を乾燥して製したものです。この鱗片が、栗の片割れに似ていることから片栗と名付けられたという説もあります。

 近頃は、北アメリカ地方に自生する外来種の黄花カタクリが市場に出回っていて人気を呼んでいます。

キバナカタクリの花(撮影・ハナビシソウ2010年4月)

カタクリの全景(撮影・ハナビシソウ2010年4月)

(文・ハナビシソウ)


 (10/04/30 05:00)  





■キーワード
生活に活きる植物  片栗  ユリ科  多年草  


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