THE EPOCH TIMES

「神鳥ググル南部遷移記」が国内紙に グーグルを討つ中国当局に民衆が反撃

2010年04月01日 08時09分
 【大紀元日本4月1日】中国のネット上で流行っている架空の「神獣」に新たなキャラクターが誕生した。グーグルの中国撤退事件をターゲットにして中国当局が18分野の報道禁止規定を通達し、グーグルを全面的に討伐する中、重慶日報の夕刊『重慶晩報』は3月27日、「ネット神鳥古鴿(中国語では「グーグル」と同音)の南部遷移記」と題する記事を掲載したところ、ネット上で速やかに転載されている。中国の政治環境を隠喩の形で批判するために昨年から相次いでネット上で発明された「草泥馬」(当局を罵倒する言葉と同じ発音)や「亜克蜥」(当局を露骨に礼賛するウイグル語「ヤクシー」と同音)に続き、新たに誕生した「神鳥ググル」は、ネットユーザーの間で大きな人気を博している。

 3月22日、検閲を停止し、中国での検索業務から撤退した検索エンジン大手グーグル。「個別ケースであり中国の市場には影響がない、どうぞお好きなように」と無関心を振る舞う口調であるものの、中国当局はグーグルに対して全面的な討伐をスタートした。中央宣伝部はグーグル報道について各地の紙面メディアやウェブ管理局に、新華社通信以外の情報源の採用、評論記事の掲載、事件の調査を禁止し、専門家へのインタビュー番組は事前に報告し、許可を得る必要があるなど、厳しい管理規制を敷いた。また、ウェブ掲示板上のグーグル支持の発言をすべて削除し、グーグル批判の発言を大量に作るネットスパイを採用するなどの措置をとっている。

 ネット神鳥(古鴿)

 そんな中『重慶晩報』は「ネット神鳥古鴿の南部遷移記」と題する記事を掲載し、暗に中国共産党当局を風刺した。

 記事の中で次のように書かれている。「中国の生態環境が悪化する中、『文明に大きな貢献をした禽類の祖先』で、北アメリカ原産の「捜索隠畜」(注:検索エンジンを意味する中国語と同じ発音)である古鴿(ググル)は天候の変化(中国共産党のネット封鎖政策を意味する)に適応できず、特に天敵である「河蟹」(ホーシエ:胡錦濤国家主席が提唱した調和の取れた社会作りを意味する「和諧」と同音)、「蚊祚蟹」(ウェンゼ:「問責」の中国語発音と同音)の氾濫が原因で、2010年3月23日(グーグルが中国から撤退を発表した日)、中国南部のある港へと移住し、中国国内から姿を消した」

 さらに、古鴿は「草泥馬」のように生き残ることができず、族を挙げて移動したと述べ、「多くの動物愛好家は2010年3月23日夜、北京鳥関村古鴿園(中国グーグル本社を指す)に出向いて哀悼活動を行った。古鴿の移動によって中国原産の犤毒鳥(バイドゥ:中国の検索エンジン大手「百度」を指す)は爆発的に勢力を伸ばし、中国国内の住民は、この毒性が強く凶暴な鳥に対処することを余儀なくされている。中国語で鳴くこの鳥は、紙幣を餌としている」。貪欲な中国共産党政権を皮肉ると同時に、今後更なる情報封鎖が行われることへの懸念も表している。

 同記事は既に『重慶晩報』電子版から削除されている。『重慶晩報』も当局から処分を受けるだろうと同社関係者は話す。しかしネット上ですでに広まり、いくつものバージョンがさらに作りだされてネットユーザーの間で広まっている。当局とネットユーザの間で、同「神鳥」を巡って、ネット上で支持の発言と発言削除の苦戦が繰り返されている。

 中国日報の報道に「草泥馬」

 民衆の当局への反撃はそれだけに留まらない。3月24日、国営英字紙「中国日報」(China Daily)がグーグルに関する報道で、グーグルのフィルターリング停止はは危険な遊びと称し、「中国人民は五千年の歴史上かつてない自由を有している」と述べている。

 同報道に対して、ネットユーザーがもう一つの人気ネットキャラクター「草泥馬」を掲示板で貼り付け、無言で抗議した。「草泥馬」は「Fuck you」に相当する罵倒する言葉と同じ発音で、昨年発明されたネットキャラ。

 「China Dailyでの記事だからみんなはあんまり読んでいないが、もし中国語新聞紙で発表されたら、三億のネットユーザーに罵倒されるだろう」とネットユーザーの陳さんはそう話す。

(翻訳編集・高遠)


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