THE EPOCH TIMES

英国バイリンガル子育て奮闘記(37) ロンドンのお友達 (1992-1996年)

2010年05月31日 07時00分
 【大紀元日本5月31日】 娘が幼稚園に通っていた頃だったと思う。突然、中学時代の友人が電話をくれた。なんと、ご主人の仕事でロンドンに駐在とのこと。彼女の娘も同い年で、一人っ子。早速、都合の合う時に、ロンドンの家にお邪魔させてもらった。

 一週間の滞在で、日本のスーパーマーケットに行ったり、日本語で絵本を読んだり、とにかく「日本」漬けとなった。土曜日の午後は、地元の日本人の母親が自主的に集まって、絵本の読み聴かせをし、子供たちを遊ばせる企画があった。

 飛行機にブーンと乗って、遠くのマミーの国に行ったわけではないのに、マミーの国の人がいっぱい。ひとしきり遊んだ娘は、ちょっと考え込んで、私の友人に「ここ、日本?」と尋ねた。茶目っ気いっぱいの友人が「そうよ。日本よ」と真顔で答えてしまった。まあ、ロンドンの日本人社会は、「イギリスの中の日本」ということだろうか。

 その後も何度かお邪魔させてもらい、こちらの田舎にも遊びにきてもらった。コーンウォールには存在しないような大きなプールに行ったり、ディズニーショップに行ったりして、田舎のネズミとしては、素晴らしい体験となった。

 ロンドン滞在中に、宝塚のロンドン公演を鑑賞する機会があった。6才くらいだったと思う。前半は太鼓や日本風の出し物が次々と展開され、後半はあたり障りのないラブストーリーだったかと思う。字幕が出ていた記憶がある。イギリスでは、クリスマス前に恒例のパントマイムという子供用の芝居が一般の劇場で公演される。その中で、必ず一人の男性が女装して、洗濯屋のおばさんになったりする。しかし、宝塚はそれとは逆で、女性が男性のふりをするところが、面白いなと感じたそうだ。

 (続く)


 著者プロフィール:

 1983年より在英。1986年に英国コーンウォール州に移り住む。1989年に一子をもうけ、日本人社会がほとんど存在しない地域で日英バイリンガルとして育てることを試みる。

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