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スペインのカ ナリア諸島の西端、エルイエロ島のラ・レスティンガ港(Cesar Rangel/AFP/Getty Images)

健康的な地球へのスマートな取り組み=世界の各地から

 【大紀元日本5月3日】

 1.東京(日本)

 ビジネスグリーン・ドット・コム(businessgreen.com)の報告によると、東京の一部の地下鉄駅では、乗客達が歩く圧力を利用して電力を生み出すという画期的な試みが行なわれている。この新技術は、乗客が使う駅の扉や階段などにも設置され、振動や圧力を還元しての発電は、地下鉄の照明や自動改札のディスプレイパネルの一部に使用されている。この革新的なシステムは、ナイトクラブのほか、世界中の主要な地下鉄の駅に拡張される計画。

 2.リマ(ペルー)

 ペルーのリマ近郊にある荒涼とした地域では、水は稀少で高くつく。そこで、霧の中に含まれる新鮮な水を効果的に集める「フォグ・キャッチャー」(fog catchers)が考案された。作物や地域住民のために利用されている。ドイツの生物学者アン・ルマリッヒ(Anne Lummerich)氏が設計したもので、縦8メートル、横4メートルのパネルがスラム街の山頂に取り付けられている。冬になるまでの期間、一夜あたり16ガロンの水を収集できる。5つのパネルで収集された水滴は、蚊の侵入を防ぐため、ネットでろ過され、溝を通って 浄水剤の入った貯蔵タンクに流れ込むように設定されている。

 3.ブリストル(英国)

 英紙「ガーディアン」が伝えた情報によると、ブリストル大学の研究者たちが、やかんの振動エネルギーを利用してMP3プレー ヤーや心拍計などの小型電子機器を利用するデバイスを開発した。従来、エネルギーの充電には振動の周波数に制限があったが、新しいデバイスは、共鳴プロセスを利用して最少の振動を拡大することで、不統一の広域な振動幅から振動を収集することを可能にした。同大学では、商業化できる有望なクリーン電力として、他の家電製品にもこの発電方法を適用する予定。

 4.パース(オーストラリア)

 オーストラリアでは、地熱で稼動する空調機を、ショッピングセンターやビル、病院、空港などに使う方法を導入している。グリーン・ロック・エネルギー社の説明によると、従来の家庭電化製品のエアコンや冷蔵庫などは、環境に有害な化学物質を廃出するが、新しい吸収ユニットでは、冷気の生成に地熱エネルギーを使用する。この吸収型エアコンは、電気や天然ガスに頼らず、透過性のある帯水層を含む天然の地溝である、パース盆地の地熱水の流れを利用する。


 5.ソウル(韓国)

 CNNの報告によると、韓国の研究者は、毒性の低い生分解プラスチックの生成に、代謝経路を組み替えて発酵過程を1段階にした大腸菌を利用している。韓国のソウルにあるKAIST国立大学は、ポリ酸(PLA)やその共重合体(プラスチックやゴムの分子)が、組み替えられた大腸菌のような再生可能な素材から生成できることを発見。また、同報告によると、ポリ酸は高価で 生産コストが非常に高いが、大腸菌を利用すれば、生産過程での化石燃料ベースの化学物質や有害物質が不要となる。

 6.バンガロール(インド)

 クリーン・テクニカ(CleanTechnica)の情報によると、インドにある携帯電話塔は、ディーゼル発電から太陽電池パネルによる発電へと切り替えている。このプロジェクトは、2万メガワットの太陽光発電(100万台以上のハイブリッド車を走らせる電力に相当する)設備を、2022年までに設置するという国家事業「太陽光ミッション」に組み込まれる。携帯電話塔は、四六時中、電源を必要とし、さらに空気調整機の維持もサポートする必要がある。この電気に対する需要と、太陽光発電による炭素排出量の削減のおかげで、安価な発電が可能となる。

 7.ケニアとバングラデシュ

 ケニアとバングラデシュの市民は、ピープー(PeePoo )袋[英語
ピープー袋を手にする子供(大紀元〉
でおしっこ(Pee)とうんち(Poo)の意味]を使って土に有益な肥料を生産している。トイレや適切な排出物管理システムへのアクセスが限られている地域の人々にとって、ピープー袋は生分解のソリューション。化学薬品で処理された袋は、排泄物を殺菌し肥料に転換させる。ピープー袋の発明者、アンダース・ウィルヘルムソン(Anders Wilhelmson)氏は、人口の40%にあたる貧困の人々に、2~3セントという低価格で配布している。年間150万人の子供が不衛生のために死亡している国にとっては、大幅な改善となる。

 8.カナリア諸島、エルイエロ島(スペイン)

 ユネスコ(UNESCO)は、小さな島エルイエロ島を、「再生可能なエネルギー・システム」に100%依存する、最初の生物圏保護区と宣言。このイニシアチブには、風力発電、水力発電所、太陽電池パネル、風力技術、代替輸送手段、その他の導入が含まれる。「ヨーロッパの再生可能エネルギー」に記述されているような、この自給自足のエネルギーシステムを通して、カナリア諸島技術研究所(ITC)の支援と「再生可能なエネルギー・システム」(RES)に頼ることで、島の生活が持続できる。

 9.サンパウロ(ブラジル)

 自生植物は汚染された土壌を回復させるのに役立つという。水銀、鉛、ニッケル、その他の金属物質で汚染された土壌を改善するために、自生植物種を活用することが、ブラジルのサンパウロ大学の地球科学研究所(IGC)の目標。重金属汚染土壌に植物を栽培して土壌を浄化するファイトレメディエーションの技術は、ほとんどまだブラジルでは知られていないが、鉱工業地区の汚染除去に利用できるかもしれない。汚染された場所に植えられた植物は、汚染物質そのものを取り込み、種によっては特定の金属に対してより強く引き寄せられ、親和性が高い。この方法は従来の方法と比較して安上がりであると同時に、集められた金属の再利用も可能だ。 


(翻訳・山崎)


 (10/05/03 10:41)  





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クリーン  地球  エネルギー  


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