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4月7日、2009年の失踪後初めて、AP通信の取材を受けた際の高智晟弁護士。すっかりやつれている。その後また行方不明となっている(新唐人テレビより)

高智晟弁護士、再び行方不明 当局の説明に数々の矛盾

 【大紀元日本5月2日】1年あまりの行方不明の期間を経て、4月初めに自宅へ戻っていた著名な人権派弁護士・高智晟(ガオ・ヂーシォン)氏の行方が、再び分からなくなっている。BBCが先月30日、伝えた。

 高弁護士の友人である李和平氏によると、北京の自宅に戻ってから数日後、高弁護士は新疆ウイグル自治区ウルムチ市にいる妻の父を訪ねたという。高氏は同伴していた4名の警察と共にウルムチ市から離れたが、その後高弁護士との連絡がつかなくなっている。

 李氏も義父の依頼を受け、何度も高弁護士の自宅を訪れたが姿はないという。高弁護士の携帯電話も繋がらなくなっている。

 矛盾する当局の説明

 高弁護士は、社会的弱者の弁護を無料で引き受けるなど、全国的に人気のあった人権派弁護士。同氏は2005年に、中国で非合法とされている「法輪功」(ファールンゴン)への弾圧を停止するよう3度にわたり最高指導部に公開書簡を送り、当局から睨まれていた。2006年、「国家政権転覆罪」で、懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。

 執行猶予期間中の2009年2月、高氏は警察に連行され、それ以降消息を絶っていた。

 同年9月、当局から親族へ「(高弁護士は)道に迷って、失踪した」との連絡が入り、高弁護士の安否について、支援者の間で不安が広がっていた。

 今年1月、中国外交部の馬朝旭報道官が高弁護士の所在について、「いるべきところにいる」と外国記者の質問に応じる形で言及。

 今年2月、当局は国際人権団体に、「高弁護士は新疆ウイグル自治区ウルムチ市で働いている」との情報を流した。

 今年3月、中国外交部の楊潔篪外交部長は、高弁護士が「国家政権転覆罪」で懲役刑に服していると説明。

 一方、高弁護士は3月28日、ロイター通信のインタビューに応え、山西省の五台山付近に滞在しており、自分は6ヶ月前に釈放されたと話している。

 高弁護士の所在について、二転三転する当局の説明。高弁護士の安否が懸念される。

(翻訳編集・叶子)


 (10/05/02 08:35)  





■キーワード
高智晟  李和平  国家政権転覆罪  人権派弁護士  


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