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米マサチューセッツ工科大学(MIT)キャンパス(Joe Raedle/Getty Images)

カーボン・ナノチューブを利用した新発電技術を開発=米MIT

 【大紀元日本5月7日】米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、燃料で覆ったカーボン・ナノチューブを利用して、燃焼することで発電する技術を開発した。また電池のようにエネルギーを保存でき、自然放電がないためエネルギーを期限なく保存できるという。同研究チームは、この研究の詳細を3月7日付けの学術誌「Nature Materials」に発表した。

 カーボン・ナノチューブとは炭素で出来たチューブ状の物質で、直径は0・4~5nmと髪の毛一本の5万分の1の太さの極少物質だ。ダイヤモンドと同等の強さを持ち、電流量は銅の1000倍になる。1991年、日本の飯島澄男(当時NEC筑波研究所)らにより発見された。

 MIT研究チームのMicheal Strano氏の説明によると、①ガソリンやエタノールで加工したカーボン・ナノチューブを点火すると、燃料が加熱され、大量の熱量を発し、熱力波(thermopower wave)が発生する。②この熱力波が導火線のように高速で伝わる時、電子またはホール(正孔)を同時に運び、非常に大きな電力が作り出されるのだという。

 またStrano氏によれば、この技術で、リチウムイオン電池より100倍多くのパワーを生み出す電池を作ることも可能になるという。

 Strano氏はこの開発「電力効率がよく、エネルギ密度が非常に高いため小型機器に適している。具体的には、使い捨ての小型医療診断機器や無線送受信器などに向いている」と説明した。炭素は地球上で最も豊富な元素の一つであるため、研究者らも自信をもってカーボン・ナノチューブの可能性に大きな期待を寄せている。

(翻訳編集・李頁)


 (10/05/07 05:00)  





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ナノテク  発電  炭素  


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