発がん性の塩漬け卵10万個が市場流入=中国広東省

2012/06/06
更新: 2012/06/06

保存食として好まれる塩漬け卵。写真とニュース内容とは関係がない(Kok69)

【大紀元日本6月6日】「咸蛋(シエンタン)」と呼ばれる塩漬け卵は日持ちのよい保存食として、中国人の食卓に馴染み深い。塩水に生卵を浸し、時折かき混ぜながら1カ月ほど寝かせて作る。塩以外の調味料を使わないシンプルなこの食べ物だが、広東省で1日、工業用塩を使用して製造された塩漬け卵10万個を押収された。南方都市報が伝えた。

捜査が行われたのは広東省江門市の江海区にある塩漬け卵を製造する作業場。二人の作業員は夜になると塩漬け卵作りを行い、一晩に3000個以上を生産していた。問題の塩漬け卵は主に現地の自由市場に出荷していたという。

作業場責任者は生産コスト削減のため、工業用塩を購入したという。作業場から2.2トンの工業用塩も押収された。

亜硝酸塩を含む工業用塩は長期間にわたって摂取すれば発がん性の危険性があり、食品への使用が禁じられている。同市当局によると、現在、大部分の塩漬け卵は商標がなく、ロット番号もないため市場での管理が難しいことから、問題の卵の回収が難しい。

(翻訳編集・坂本)
関連特集: