THE EPOCH TIMES

【日本語に生きる中国故事成語】 破竹の勢い

2010年07月24日 07時00分
 【大紀元日本7月24日】1982年夏、蔦(つた)監督率いる徳島の池田高校が、「やまびこ打線」を引っさげて甲子園に乗り込んできた。従来のコツコツ点を取って守りきる高校野球の常識をくつがえし、ガンガン打ちまくる戦法で、早稲田実業・広島商業といった並み居る強豪校を打ち破り、全国3466校の頂点に立った。1974年春、わずか11人の部員が一丸となってプレーし、人々に大きな感動を与えた「さわやかイレブン」のとき(当時は準優勝)とはまた違う力強さを感じさせてくれた。正に「破竹の勢い」であった。

 中国の三国時代、晋の国は呉を攻めるために南下し、呉の都・建業攻略のために軍会議を開いた。その席である者が、「まもなく春がやってきて、長江が増水する。一度軍を引き下げて冬にまた攻めたほうがいいのでは」と進言した。すると、将軍の杜預(とよ)が、「わが軍は今、勢いに乗っている。喩えるならば、「竹を裂く」(破竹)ようなものだ。二節、三節と裂いていけば、残りは自然に裂けていき、力を加える必要もないであろう」と進撃を唱えた。その結果、晋軍は建業を攻め落とし、呉を降伏させたのである。(晋書・杜預伝より)

 後に、勢いに乗ってどんどん勝ち進むことを「破竹之勢」と言うようになり、それが「破竹の勢い」として日本語に定着するようになったと考えられる。

(瀬戸)


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