THE EPOCH TIMES

英国バイリンガル子育て奮闘記(42) 日本の小学校  (1996年) 下

2010年07月05日 07時00分
 【大紀元日本7月5日】小学校2年生になると、日本的な教育も顕著になると感じた。5日間、娘を日本の小学校で体験入学させた時、娘が学校から戻ってきて、「今日、前へ倣えしたの」と誇らしげに報告してくれた。なるほど、周りに合わせることがほとんどないイギリスの子供にとっては、すごく「かっこいい」ことなのかもしれない。

 また、クラスメートが教頭先生に「失礼しました」と言って職員室から立ち去るのに、娘は「バイバイ」。教頭先生も娘に合わせてバイバイしてくれた。普段は気にも留めていなかった日本の枠組みが、異文化から娘を連れてくることで、浮かび上がってきた。

 この「規律」とは対象的なのが、自由な登下校だ。イギリスの学校では、門の外からは学校の管轄ではありません、ときっぱり言われるので、門の外で親やおばあちゃんが待っている。幼稚園の延長が、小学校の高学年まで続く。それにひきかえ、日本では、朝は近所の子と待ち合わせして一緒に登校する。学校から帰ってくるとランドセルをポーンと放り投げて「○○ちゃんの家に行ってくるからね」と去っていく。いったいその子はどこに住んでるの?と心配したが、 アンの住んでいる家を一目見ようと友だち全員でガヤガヤと送ってくれたので案ずる必要は皆無だった。

 どうして、イギリスの学校で同じことができないのだろうか?「ダディーの言葉は世界中の人が使うから、いろんな人がいるでしょ。だから学校へは送り迎えが必要なのよ」と説明してみたが、イギリスは自動車や誘拐に対して、親が必要以上に敏感になっているように感じた。

 最後の日、先生に挨拶をするために早めに迎えに行った。廊下で待っていたら、先生のオルガンに合わせて「大きなのっぽの古時計」の歌声が 響き渡った。 下校前にみんなで歌う「今月の歌」だった。娘のイギリス人の父親もよく知っている曲を日本語で歌っているなんて、と感慨深いものがあった。

(続く)


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