THE EPOCH TIMES

【心の琴線】 継続とは力なり 小さな目標から始めよう

2010年08月01日 07時00分
 【大紀元日本8月1日】知的障害者の息子を持つノーベル文学賞受賞者・大江健三郎(75)氏は、40年間1日も欠かすことなく、夜中に必ず起きて息子の身の回りの世話をした。大江氏は自分の過去を振り返り、「もし20歳の頃にこんな生活が永遠に続くことが分かっていたら、恐らく自分の人生に直面する勇気がなかったかもしれない。しかし、40年が経った今では、想像を絶するような日々に悲しみを感じることはなく、むしろ息子の世話をしてきたからこそいままで元気でいられたし、より有意義に過ごすことができたと思っている」と語った。

 私たちが物事を中途半端にして達成できないのは、困難が多すぎるとか、ハードルが高すぎるといった問題があるからではない。成功というものが自分の身近に感じられず、あまりにもかけ離れていると思うからだ。言いかえれば、私たちは物事をあきらめたから失敗したのではなく、継続することに疲れ果てて失敗したのだ。

 自分の未来への道がはっきりと分かる人は誰もいない。何度も何度も壁にぶつかりながら、ようやく自分の人生の方向性や未来というものが定められるようになる人がほとんどである。

 目標の設定が高すぎると、予期せぬ多くの困難が壁となり乗り越えられなくなる。しかし、目標をもう少し身近に設定すれば、それに向かって専念することができるだろう。身近で、可能性のある目標を立てた方が、地に足をつけて着実に前進することができるのだ。

 人生という旅の中で大きな目標を立てることは重要だが、小さな目標を決めることも大事だ。大きな目標を幾つかの小さい目標に分け、1つずつ実行していくことを学ぶべきである。

 どんなに長い道のりも、一歩ずつ歩み続ければ必ず終着点に辿り着く。逆に、どんなに短い道のりであっても、足を一歩も踏み出さなければ終着点に辿り着くことはできない。世の中で最も成し難いことは「継続」することである。大事なのは、はっきりとしない遠くの目標を目指すのではなく、身近で現実的な目標から着手することである。

 (翻訳編集・豊山)


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