THE EPOCH TIMES

【漢方の世界】 五行の相生相克理論―夫婦喧嘩は泣くまでやるべし?

2010年11月04日 07時00分
 【大紀元日本11月4日】韓流映画やドラマの中で、葬式の場面をご覧になったことがあるだろうか。遺族が葬式の際、号泣するのである。

 これは中国や朝鮮に伝わる習慣だという。場合によっては、「泣き女」と呼ばれるプロを雇うことさえある。この由来や理由については諸説あるが、これを漢方の観点から読み解いてみよう。

 生・老・病・死は、誰もが避けて通れない。しかし、最後の最後になって、心から納得してこの世を去る人はどれほどいるだろうか。ましてや残された遺族の無念は想像に難くない。時にはその無念さは怒りへと変わる。怒り心頭であっても、明日からまた生きて行かねばならない。ならば、どうするか。一介の庶民は、どのようにして怒りを発散すればよいのか。

 こんな仮説を立ててみよう。この親族の死に対する怒りをおさめる方法として取られたのが「号泣」という手段だった。思う存分泣き晴らすことで、心中の怒りを解決する。これが庶民にとっての智恵だったのかもしれない。これはあくまで仮説だが、これこそ、漢方の「五行の相生相克」理論と見事なまでに合致する。

 五行の理論によれば、万物はみな五行から成る。我々の体も例外ではない。例えば、

 

これらの五行は相生相克、すなわち互いに生み出し合い、互いに制し合う関係にある。

 

木(肝)は火(心)を生む:木を燃やすと火が生まれるから

 火(心)は土(脾)を生む:火からは灰が生まれるから(灰は土に返る)

 土(脾)は金(肺)を生む:土から金が掘り出されるから

 金(肺)は水(腎)を生む:金を熱し溶かすと水が生まれるから

 水(腎)は木(肝)を生む:水は木を滋養し成長させるから

 木(肝)は土(脾)を制す

 土(脾)は水(腎)を制す

 水(腎)は火(心)を制す

 火(心)は金(肺)を制す

 金(肺)は木(肝)を制す

 相生相克の関係から見れば、怒り(木)を制するのは哭(金)である。

 昨今、よく「体の健康は心の健康から」「ストレスは万病の元」などを耳にするが、漢方では数千年も前から、心と体の健康の関係に気づいていた。その理論は、実に細やかで複雑だ。

 不思議で奥深い漢方の世界をたどる番組は、これからもまだまだ続きます。どうぞお楽しみに。

 詳しくは新唐人テレビ局の『漢方の世界』でご覧下さい。

 
(翻訳・河合)


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