THE EPOCH TIMES

【党文化の解体】第5章(14)

2010年11月04日 07時58分
 【大紀元日本11月4日】

4.党に言われる通り何でもやる
 2)「服従道具」は何の目的に服務する


 中共は、ただ単に赤裸々に「党の言う通りにやれ」と人々を嗾けているだけでなく、煽動によって起こった熱狂と各種の密閉された洗脳を利用して、人々が甘い心情のもとに自己の愚昧を甘受し、その統制と指揮を受け入れるようにするものである。同時に中共は往々にして欺瞞の手法を用いて、「大局に従う」「人民の利益のために」などのもっともらしい理由をつけては、「党の言うことをやる」ように人民に信じさせるものである。例えそれが、どんなに矮小で邪悪なことであっても、よしんば殺人放火、あるいは自殺的な行為だとしても、それは「党の偉大な事業」なのである。

 中共の「服従道具論」の人騙しをするところは、(上記のような直接洗脳をすると同時に)公正無私、積極的努力、減私奉公、一心不乱に物事に当たるなどの素質を評価することであろう。確かにこのようなことがある故に、中共が伝統道徳を破壊してしまったと批判されるとき、多くの人が難解の気持ちを表す。中共も道徳方面での建設も重視しているのではないだろうか。例えば、「社会主義道徳」「共産主義道徳」「共産党員の修養」「八栄八恥」など一系列の理論を提起し、「雷峰に学べ」「焦裕禄に学べ」「孔繁森に学べ」など名目煩雑な運動を起こし、これらの現象は一体どう理解すればよいのだろうか。

 少し考えれば、すぐ分かることだが、この種の思惟方式は道徳目標と物事を処理するときの態度との間の区別を分りにくくした。例えとすると、あることはもともと良いことで、これを行った人のその人自身の勤労、忠誠、減私奉公な態度は当然良い作用をもたらすが、もしあることはもともと悪いことであれば、それを行った人がもし同様に上記のような態度を取ったら、その悪事は更に悪になるほかにないだろう。「勤勉」な泥棒はだらしない者の「泥棒」よりももっと怖いはずである。謙虚で向上心があり、それ故にハイテク技術を掌握したテロリストは当然技術力が凡庸の輩よりももっと怖いはずである。社会全体が一つの邪悪な目標のために強制的に働かされるときには、勤勉で忠誠な態度よりも消極的で怠慢な態度のほうがよほどよいである。

 中共は、「党の利益」のためには、党員は「迷うことなく個人の利益、乃至自己の命を犠牲にしなければならない」、「これこそ共産主義道徳の最高の境地であり、これこそ無産階級政党原則性の最高の表れであり、これこそ無産階級意識の純潔たる最高の表れである」。「党員は党の利益から離れた独立した個人の目的を持つべきでない」などのことを鼓舞する。これを見て容易にわかるように、中共が提唱している「道徳」、「栄辱観」等は、ただ表面上においては伝統的倫理観と合い通ずる部分があるだけ、骨子の中には中共の一党独裁を維持させるために服務するのみである。

 皆は「南轅北轍」と言う故事をよく知っているであろう。ある人が駿馬、充足の旅費、腕のうまい馬車夫を持っていても、楚国へ行きたいのに、逆方向へ奔ったら永遠に楚国に到達できないだろう。しかもこの場合、彼の駿馬が強ければ強いほど、旅費が充足であればあるほど、馬車夫の腕がうまいほど、楚国から遠く離れてしまうであろう。人々が党の話を聴き、党のために慎重で勤勉に働くとき、中共の国民騙しを手助け、民衆を迫害するとき、中共のためにその「功績」を讃え、美化するとき、中共が中国社会を万丈の深淵へ引っ張られていく行為を大いに手助けているのではないであろうか。

 3)「党に言われる通り何でもやる」今日的な表れ

 現下の中国人は皆ますます現実を重視するようになり、共産主義を最早信じていない。それ故に主義や信仰のためには奉仕したくない。従って、中共は「党に言われる通り何でもやる」の今一つの側面を強調し始める:「党がやってほしくないことは絶対やらない」。所謂「党がやってほしくないことは絶対やらない」とは、党が好まないことを一切やらないと言うことだ。民衆がよく耳にする言葉とは:「今回の件については、中央がすでにその性質を定めたから、やってはいけないと言われたらやらなければいいじゃないか」というものだ。

 知らず知らずのうちに感化される。中共は民衆にやってほしいことの限界を定めている:「起業」、「金もうけ」、「一夜に億万長者」、「株をやる」「美食」、「小ブルジョア・ライフ」、「流行」、「ホワイトカラー」、「賢人」、「自動車」、「不動産」、「娯楽」、「享楽」、「お喋り」、「激情ウエブ」、「不倫」、「美人術」…物質的享受が開放され、欲望放任、飲み食い・女遊び・賭博・大麻は何でも良い、目下の中国社会はこれらの面においては非常に「自由」である。多くの中共の幹部も「時とともに前進」し、「自ら率先」する。「何故腐敗を反対すればするほど更に腐敗になるのか」と難解している人が少なくないかもしれないが、実は厳格に言えば、腐敗そのものは正しく「党に言われる通り何でもやる」の範疇に属するものである。もし党が本当に腐敗を許さないならば、党員や幹部に優待、特権を与えなければ、共産党のために命を売る人はいるであろうか。中共はそれ自身を維持できなくなるはずだ。しかし一点だけはっきりしている。出鱈目は何でも良いが、党がやってほしくないことは絶対やってはいけない―党に異議を出してはいけない、政治改革を口で言うのがよいが行動に移してはいけない、真剣に社会問題を議論してはならない、党の統制について異議を持つことは尚更のことだ。もし脱党や他人の脱党を勧めるならそれを超えるものはない。

 
大紀元が発表した『九評』(共産党に対する九つの論評)と題する一連の特別社説により引き起こされた共産党離脱ブーム(大紀元)

共産主義陣営が崩壊し、人々が共産主義を見捨てている今日、中共は自己の統制を維持しようとするため、やはり共産党の旗印を掲げ独裁に邁進する。このような統制の下では、社会問題は後を絶えない。格差の拡大、高額な医療費、高額な教育費、高額な住宅費、修業難、社会保障性の欠如、汚職腐敗の横行、道徳の崩壊、環境汚染、非民主的、民衆は自由に話す権利がない、治安の悪化、)風俗・賭博・麻薬産業は盛んで、法治を講じない、権利の保障を求めるための上申者の上申を「遮断」する。これらの問題は、中共が口にするのが問題はないが、一般の庶民は絶対口にしてはならない。「国家秘密漏えい、国家安全に害を及ぼす」、「法律、行政法規が禁止するその他の」内容が含むものを「制作、調査、発布、伝播」してはならない。これらの問題を解決するための努力、或は違法に対処され自己の権利のため擁護行為は、絶対やってはいけないと党が決め付けた範囲に属するものになるに違いない。

(続く)

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