THE EPOCH TIMES

【生活に活きる植物】22・千振(センブリ)

2010年11月27日 07時00分
 【大紀元日本11月27日】センブリは、日本全土の日当たりのよい山野に自生するリンドウ科の2年草。8~11月頃、枝先に小さな花をつけます。全草には非常に強い苦味(にがみ)があります。開花期の全草を乾燥させたものが有名な薬草で、苦味(くみ)チンキの材料のひとつです。日本固有の植物で、ドクダミやゲンノショウコとあわせて三大民間薬といわれています。

【学名】Swertia japonica
【別名】当薬
【成分】苦味配糖体(スエルティアマリン、アマロスエリン)

 【薬用効果】センブリの苦みは舌を刺激して食欲増進などの効果をもたらし、消化不良、胃痛、下痢などに広く利用されています。一日の量は乾燥させた草1、2本で、煎じて冷服、あるいは粉末0.03~0.15グラムを内服します。最近では、皮膚の血行促進作用がある事から養毛剤にも利用されています。

 (※)センブリ育毛剤:乾燥したセンブリをホワイトリカーに漬込み、1~2カ月程度冷暗所にて保存する。使用する際は5~10倍に薄め、頭皮にかけてマッサージするとよい。

 【食用】センブリ茶やセンブリ酒にして飲みます。

 【余談】千振の名前の由来は、千回振り出してもまだ苦味が残っているということからきています。また、当薬とは当(まさ)に薬という意味。室町時代以前にはノミやシラミを殺す殺虫剤として使われ、江戸時代には健胃薬として用いられたようです。全草を採取し続けると絶滅の恐れがあるため、少しは残しておくか、種子を落としてから採取するよう心がけたいものです。種類は、花の色が紫のムラサキセンブリや苦味の少ないイヌセンブリもあります。

 
センブリ(写真=大紀元)

(文・ハナビシソウ)


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