THE EPOCH TIMES

公務員試験に140万人殺到 人気ポスト、倍率5000倍=中国

2010年12月06日 11時00分
 【大紀元日本12月6日】中国の46の都市で昨日、141万人が公務員試験に臨み、1万6千のポストを争う形となった。新華社通信の報道によると、今年の試験は中国の公務員制度始まって以来の最大規模で、専門家は、中国の厳しい就職状況が今の公務員ブームにつながったと指摘している。

 中国で公務員試験は「国考」と言われる。2003年以来、中国の国家公務員試験の受験者数は上昇の一途をたどり、02年の8.7万人から、09年の105万人、今年度の141万人へと増加している。

 高い社会的地位、優遇された福利厚生、恵まれた出世のチャンス。今の中国人にとって、公務員ほど理想的な職はないであろう。その中でも特に財政、税関、税務署などの機関のポストは人気が高く、一つのポストに千人が殺到するという事態もしばしば見られる。競争倍率が最も高いのは国家能源局の職で、4961倍だという。

 一方、人気のないポストも少なくない。たとえば、国家民用航空局新疆管理局が20人を募集したが、応募者が少なく、採用されたのは8人に止まった。また、志願者ゼロのポストもあった。人気のないポストはたいてい勤務経験や専門技能の要求が高いか、勤務環境や条件の厳しいものである。

 中国の公務員は狭義には、各行政機関の人員を指し、およそ500万人。広義には、各行政機関、政党機関、社会団体などの人員を指し、およそ1053万人。さらに国家財政に養われている各機関・団体の人員を入れると、およそ4000万人に上る。中国総人口との比例は、32人に1人。この比例の合理性について、賛否両論の意見がみられる。

 公務員ブームの中、「中国にはどれほどの公務員が必要か」「今の中国の公務員は多いのではないか」、そして「給料以外の収入が見込まれるということが公務員ブームの原因ではないか」といったような議論が起こっている。

 中国財務省昨年の発表によると、2009年4月からわずか8カ月の間に全国で22884個の「小金庫」(行政機関や部門の私有資金)が発見されたという。また、中国紙・第一財経新聞2010年1月の報道によると、2008年以来、中国の公務員は毎年接待費などで約9千億元を使っている。その内訳は、出張旅行費3千億元、接待費3千億元、公務用の車代3千億元。公務用の車代は世界で最高額だという。

(翻訳編集・小林)


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