THE EPOCH TIMES

≪医山夜話≫(14)修煉を始め、タバコをやめたカジノのディーラー

2010年12月12日 07時00分
 【大紀元日本12月12日】ある冬の日の明け方、まだ空が真っ暗な中で、冷たい風に吹かれながら、一人の男性が右手にテープ・レコーダーと座禅用の座布団、左手に法輪功の資料を持って煉功する場所に向かっています。彼は法輪功の修煉を始めてから、春夏秋冬、天候の良し悪しに関わらず、毎日欠かさず煉功してきました。しかし、彼はわずか1年半前まで一日3箱のタバコを吸い、カジノで生死をさまようような人生を送っていたと、誰が想像できるでしょうか。

 彼がはじめて私の診療所を訪れた時、全身から強烈なタバコの臭いがしていたため、待合室にいた患者は皆彼の側から逃げるように座席を移動しました。当時の彼は呼吸が荒く、喘ぐように息をしていました。彼はタバコを止めるために私の診療所を訪れたのです。

 彼は、次のように訴えました。「1年前、私は前立腺ガンに罹りました。タバコをやめないと間もなく肺癌になると医者に言われました。私は様々な方法を試しましたが、なかなかタバコをやめられません。私の仕事はカジノでトランプのカードを配るディーラーです。数十年間、私は毎日タバコの煙の中で過ごしてきました。自分が吸わなくても受動的にタバコの煙を吸っていたのです」

 今まで数多くの禁煙成功の症例を経験した私は、彼の話を聞いてやや難しく感じました。たとえ彼がタバコをやめたとしても、職場での受動喫煙は避けられません。本人がどこまで本気で考えているのか、それが最も肝心なことです。私は「どうしてタバコを止めたいのですか?」と彼に聞きました。

 「健康と命のためです」

 「今の仕事の環境は、あなたの健康と命に危害をもたらしていると思いませんか?」と聞くと、彼は「いいえ」と即答しました。「先生は私を助けるつもりがあるのでしょうか? いろいろな人の話を聞いて、やっと先生のところにたどり着きました。もし先生が私を助けることができなければ、私を救える人は誰もいません」と興奮気味に話しました。話しているうちにまた喘ぎはじめ、何度も息切れしそうになっています。

 私は、「あなたこそ本当に自分自身を救いたいのですか? たとえ今日ここでハリ治療をうけて二度とタバコを吸わなかったとしても、明日職場に行けば、また煙の中で仕事をしなければなりません。 カジノではあなたがタバコを止めたからといって、お客さんが遠慮して吸わないということにはならないでしょう」と少し厳しく言いました。

 彼はため息をつきながら、「そうですね、実は毎回ここでつまずくのです。10分か20分ぐらいなら我慢でき、1、2時間でも何とか辛抱できますが、一日ずっとその環境にいると、タバコに手を出さずにはいられないのです。我慢するために飴を絶えず口に入れるので、体重は十数キロも増えました。人間は結局死んでしまいます。肺癌にしても、心臓病、胃腸の病気、また交通事故にしても、どんな死に方であろうとも、結局死んでしまいます。それならば、どうして今、自分をこんなに苦しめなければならないのかと考え、またタバコを吸い始めました。先生、打つ手があるのなら私を助けてください!」と言いました。

 彼の辛そうな表情を見て、私はハリ灸や薬で彼の問題を解決することはできず、根本から着手しないと彼の病気は治らないと思いました。そこで、私は机の引き出しから1冊の『転法輪』を取り出して彼に渡しました。「この本をしっかりと読んで、よく考えてください。もし本気でタバコをやめようと思っているのなら、私はあなたの手助けをします」と彼に言いました。

 彼はこの本を読んで法輪功を修煉する決意をしました。タバコは完全にやめ、まもなくカジノでの仕事も辞めてしまいました。それ以降、彼は法を学び、煉功を続けました。今の彼はとても健康になり、顔もつやつやして、目も輝いています。以前の彼とはまるで別人のように生まれ変わりました。

 
(翻訳編集・陳櫻華)


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