THE EPOCH TIMES

中国大人気の風刺アニメ、ネット封鎖へ

2011年01月31日 08時29分
 【大紀元日本1月31日】今年の干支のウサギをキャラクターとする風刺アニメ「ウサギのクワンクワン」が、中国のネットで話題となっていたが、このほど当局によって封殺された。同アニメは虎のいじめに耐え続けていたウサギたちが、最後に一致団結して抗争を起こし虎を噛み殺すという内容。中国当局を隠喩しているとされ、封殺される羽目になったとみられている。

 同アニメは、ある児童が夢の中で見たことを綴る形で展開する。夢の中で、主人公のウサギたちは森の王者・虎に苦しめられていた。「三虎ミルク」を飲んで中毒死したウサギや、土地の強制収用で焼身自殺したり車に轢かれて死んだりするウサギ。そして、車をハイスピードで暴走しながら「俺のおやじは虎剛だ」と叫ぶ虎。「調和の森を作る」大会で火災が発生したが、虎が「幹部を先に脱出させなさい」と命令したため、焼死してしまったウサギたち。

 アニメの最後で、ウサギたちは暴力による抗争を起こした。彼らは「白いウサギ、真っ白だが、前歯2本を立てて威嚇する。僕らを窮地に追い込まないで。怒らせたら人も噛むから怖いぞ」と叫び出した。そして最後に、ウサギたちは一致団結して虎を噛み殺した。

 一部の評論家は、同アニメは中国社会の現実問題を反映するもので、同時に、これらの問題への民衆の憂慮を反映していると指摘した。

 同アニメは現在すでに中国の主要ウェブサイトから削除されている。英BBC(中国語版)は専門家の意見として、「中国当局による封鎖は、民意の表現と社会の安定には不利であり、理性的な策ではない」と指摘している。

 同アニメのプロデューサーである王波さんはラジオ自由アジア(RFA)の取材に対し、「ウサギのクワンクワン」が終わったわけではないと語り、これからも関心の高い話題で次回作を制作して、インターネットで公開すると述べた。

 なお、同アニメはYouTubeでも発信されている。

(翻訳編集・叶子)


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