THE EPOCH TIMES

【党文化の解体】第6章(9)

2011年01月14日 07時42分
 【大紀元日本1月14日】

3.中国共産党は「党話」で中国人の生活を再編
 3)党話が強制的に築いた精神面の環境


 共産党はその指導する思想を世界と人生にとって唯一の「真理」にしたてあげたため、これにより必然的に社会全体を網羅できる言葉体系を作り出した。伝統的な社会では、宗教、哲学、科学、歴史、倫理道徳、文学、芸術などに回答と問題の解決方法があるのだが、そのすべてが党話系統の中に代わりの言い方を見つけることができる。

 中国共産党の「信仰」を見てみよう。正統な宗教は、天国世界の標準に至るように自分の心性(道徳基準)を高めて、それによって「涅槃」し「円満」をして不滅になることを人々に教える。一方、中国共産党はまず天国と地獄は実存しない幻想的なもので、神とは人間の作り話だと言いながら、「歴史の必然性」を拝んで自分自身が「歴史の必然性」を代表していると言う。また、階級闘争は歴史の前進の動力であることは「歴史の必然性」にすでに決められたことだとも言う。そこで共産党は公然と暴力と殺戮を吹聴して、すべての罪深い行為はこのように「合法」と変じた。

 また、中国共産党の道徳を見てみよう。伝統的な道徳の内包は「道、徳」と「仁、義、礼、智、信」である。一方、共産党が定義した「道徳」とは、「社会のイデオロギーの一つで、人々の生活及び行為の共通な準則と規格である。道徳は社会と階級の世論を通じて社会生活を制約する。異なる階級に異なる道徳観念があり、共産主義道徳は人類最高の道徳である」(『現代漢語辞典』、1981、商務印書館)。

 明らかに、党話系統の中で、真理、歴史、道徳、芸術性などはすべて中国共産党の統治のために存在するものである。

 党文化は系統的に伝統文化に取って代わって中国人の思想を改造する中で常用の語彙を下記のようにまとめた。

 信仰を否定:宗教は精神のアヘンだ、封建迷信、客観世界に対する幻想的な反映、共産主義は天国だ、歴史の必然性、「三自愛国」教会

 人類はどこから来たか:進化論、弱肉強食、適者生存、猿から人類まで進化する中で労働が果たした役割

 人類はどこへ行くか:共産主義、需要に応じた分配、階級を消滅する、世の中の天国を作る、一人一人の全面的な発展はすべての人の全面的な発展の前提条件である

 人生の意義:毛主席の良い戦士になる、革命の機械の永遠にさびないねじ、共産主義の事業のために一生奮闘する、私の生命とすべての力を世界で最も壮麗的な事業=人類を解放するための闘争に捧げた

 党の理論基礎:マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、_deng_小平理論、江沢民講話、社会主義のイデオロギー、共産主義の初級段階・高級段階、共産主義の理想を実現する、社会主義の道を歩む、物質が極めて豊富である、需要に応じた分配、労働に応じた分配、道を知らせる灯、哲学・政治経済学・科学社会主義はマルクス主義の三大構成である、闘争哲学、弁証法的唯物論、歴史的唯物論、唯物歴史観、物質が意識を決めて意識も物質に反作用をする、科学社会主義、経済基礎は上部構造を決めて上部構造も経済基礎に反作用をする

 党の「歴史観」:無階級社会、階級社会、原始社会、奴隷制社会、封建社会、半封建的半植民地社会、旧民主主義革命、新民主主義革命、社会主義社会、社会主義の初級段階

 党の「道徳観」:党性、従順させるために使う道具、無限に忠実する、命をかけて守る、無限に党に忠実する、「3つの忠実・4つの無限」、質素な階級感情、共産党員の教養、すべてを党に捧げる、鋼鉄はいかに鍛えられたのか、すべては党の段取りに従う、党の利益は何よりも高い、党の指す方向に進む、犠牲の覚悟を持って前線に行く、全く利己的なことをせずもっぱら他人の利益のために図る、中国共産党と社会主義を心から愛する、党の指示を我々の行動の指導として尊ぶ、「五講四美三熱愛」、「四有新人」、科学的人生観の教育、八栄八恥、社会主義の栄辱感を確立する

 党の「文芸観」:あいくち、槍、香りの高い花、毒草、思想性、「3つの強調」、革命模範劇、主調、赤色題材の芸術、革命の歴史を語る題材、革命の現実を語る題材、革命ロマン主義、社会主義現実主義、芸術は上部構造の一部である、芸術は労農兵のためにサービスする、芸術はプロレタリアのためにサービスする

 思想改造:ズボンを脱ぐ、尾を切る、入浴する、自己批判書を書く、思想報告、インテリ野郎、依存するものがなくなったら付随のものも滅ぼる、中国の知識人を長期にわたり採用する基本政策、知識人にコントロールを行う方法、知識人は我々に利用される一種の力に過ぎない、地主の・ブルジョアの誤った思想を克服するように教育させる

 中国人は伝統的な信仰に言及する時、「宗教は精神のアヘンだ」、「封建迷信」などが口をついて出るかもしれないが、どうしてこのような見解を持ったか、自分の言葉は一体どこから来たかを考える人は少ないだろう。実は、中国の過去数千年の中に各種の信仰がずっと存在していて、このように伝統的な信仰に「封建迷信」のレッテルを貼る言行の根源は党文化の教育である。中国人が盲目的に共産主義を信じて、完全に中国共産党の思想統制に盲従して、中国社会に絶えない政治災難をもたらす時、「共産主義こそ精神のアヘンだ」、「共産党がカルトだ」と思い付く人がほとんどいないこと自体は、何より皮肉なことだろう。長期にわたった洗脳を通じて、「精神のアヘン」、「カルト」などの言葉を中国共産党が消滅したい団体あるいは思想に結び付けたため、中国人は考え方の慣習を突破して、このような言葉で中国共産党を再考することができなくなった。

 (続く)

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