THE EPOCH TIMES

悲しみの5段階を乗り越える

2011年01月22日 07時00分
 【大紀元日本1月22日】人は誰もが悲しみにあった時、すぐには受け入れられません。感情が不安定で考えがまとまらず、頭が混乱してしまうのです。

 悲しみを忘れるためには、ある程度の時間と過程が必要です。妻や夫、親、兄弟、子供など親しい人が亡くなったり、離婚などの悲しみを経験すると、人は悲嘆にくれながらも定められた精神的プロセス(段階)をひと通り経験しなければなりません。

 人の悲しみの過程は5段階ありますが、進む速さは個人差があります。ある人はひとつの心の状態(段階)から抜け出せず、心が癒される最終段階までたどり着けずに止まってしまうかもしれません。立ち止まった不完全な状態では心が癒されないため、もう一度最初の段階から5段階までやり直す場合もあります。

 他の人が、悲しむ人を無理やり次の段階へ押し上げることもできません。本人が自覚し、自分のペースでそれを乗り越えなければならないのです。一歩前に進み、2歩後退することもあります。悲しみを経験した人は皆、最終的に全ての段階を乗り越えていくでしょう。

 悲しみの5段階

 第一段階:拒否

 「こんな事が私に起こるはずがない」と精神的に受け入れず、夫や妻が生前によく座っていた場所を整えるなど、故人がまだ生きているかのように振る舞います。頭では失ったことを分かっていても、泣くことはせず、事実を受け入れられない状態です。

 第二段階:怒り

 「なぜ私が・・・」というやり切れない気持ちになります。離婚した相手を非難したり、先に亡くなって自分を置き去りにした相手を責めたりします。

 第三段階:交渉

 離婚寸前の時、配偶者が離れていかないよう懇願する段階です。なんとか相手の気持ちが変わって欲しい、あるいは戻ってきて欲しいと神に祈り、哀願する人もいます。

 第四段階:落胆

 希望のない、打ちのめされたような気持になります。フラストレーションや苦い思いを抱え、落ち込みます。愛する人を失った悲しみに加え、未来の夢、希望、計画を失い、嘆く時期です。感情をコントロールできず、自殺したい気持ちにかられることもあります。

 第5段階:受容

 「あきらめる」ことと、「受け入れる」ことは異なります。失ったことを忍従するのではなく、素直に受け入れることが大切です。

 ただ静かに我慢するのではなく、失った事実を自分自身が認識しなければなりません。結婚し、離婚したのは2人の意志です。亡くなった配偶者は、わざとあなたを置き去りにしたのではありません。失った苦しみをしまい込まず、表面に出してしまうことで人は解き放たれ、結果的に癒されます。

 私たちの悲しみの最終的な段階とは、個人的な成長にあります。人は皆、失った人の記憶に浸り、心の痛みを覚えます。しかし、それは人間としてごく普通の感覚なのです。

 今のあなたには信じられないかもしれませんが、いつの日か、きっと新たな愛や喜びが訪れるでしょう。自分の将来にむかって希望を持ち続けることも、あなたにとって大切なことなのです。

 
(翻訳編集・山崎)


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