米紙に寄稿した匿名の「政権幹部」、誰だか知っている=トランプ氏

2020/02/19
更新: 2020/02/19

[ワシントン 18日 ロイター] – トランプ米大統領は18日、大統領の「最悪の衝動」から国を守るために一部の政権幹部が政権内で抵抗運動を繰り広げているとする論説を匿名でニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、その後に内幕本も出版した政権幹部を名乗る人物が誰だか知っていると述べた。

トランプ氏は匿名の筆者に関する記者団の質問に「誰だか知っている。名前は言えないが、誰だか知っている」と語った。

政権幹部を名乗る匿名の人物の論説が最初にニューヨーク・タイムズに掲載されたのは2018年9月。2019年には「警告」と題する内幕本も出版された。

米報道機関に対する批判を繰り返しているトランプ氏は、論説記事が掲載された後、司法省にニューヨーク・タイムズの調査を命じ、同紙に対して行動を起こすことを検討していると警告した。

このとき、ポンペオ国務長官や当時のマティス国防長官ら複数の政権幹部が、書いたのは自分ではないと表明した。

匿名の筆者は、トランプ氏から大統領の座を奪おうという動きは憲政上の危機を回避するため退けられたが、トランプ氏は非道徳的で、もし再選されるようなことがあれば最悪の事態を招くと主張した。

内幕本は数週間にわたってベストセラーとなっていたが、日和見主義的で臆病だと筆者を批判する評論家もいた。

Reuters
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