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塩の結晶。メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州にあるゲレロネグロ塩田で (Omar Torres/AFP/Getty Images)

3万4千年生き続ける微生物、 塩の結晶から発見=米研究

 【大紀元日本1月27日】米カリフォルニア州の砂漠デスバレーで、気候変遷の研究をしていた科学者が、数万年前から生き続けている微生物を発見した。米地質学会発行の「GSA Today」で論文が発表された。

 それによると、3万4千年間生き続けてきた微生物が、塩の結晶の中で「小さなタイムカプセル」のように永久的に封印されていたという。研究者の1人であるビンガムトン大学地質学科のティム・ローエンステイン(Tim Lowenstien)教授がネット上のサイトOurAmazingPlanet (不思議な地球)で、この事実を紹介している。

 微生物を実際に発見したブライアン・シューバート(Brian Schubert)氏は同サイトで、「びっくりした。生存はしているが、生殖はしていない。泳ぎ回るようなエネルギーは全く使わず、ただ生命を維持している」と語る。

 米地質学会で発表された論文によると、この塩のタイムカプセルの中には、古代の藻であるデュナリエラ(Dunaliella)も棲息しており、食料源としての役割を果たしていたと考えられる。

 論文を執筆した研究者らはここ50年にわたり、原核生物(細胞核を持たない生物)の長期的な生存が次々と発見されていることを指摘しているが、これらの発見には「議論の余地がある」とも言及している。

 この学術論文は「微生物を寄生させている物質が何億年もの歳月を経ている場合、その内部の液状で長期的に生き続ける原核生物を深く理解することは、地球ひいては太陽系の微小な生命体を探索していく助けとなる」と結んでいる。

 学術論文の原文(英語)は、GSA Todayの21巻1号へ。
http://www.geosociety.org/gsatoday/archive/21/1/

 
(記者・Jack Phillips/翻訳編集・山崎)


 (11/01/27 07:00)  





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3万4千年  塩の結晶  微生物  


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