THE EPOCH TIMES

海外華人アーティストの世界公演、中国当局の度重なる妨害に遭う

2011年01月03日 10時08分
 【大紀元日本1月3日】海外の華人アーティストによる、共産党政権に破壊された中国伝統文化の復興を目指す「神韻世界ツアー」公演(以下、神韻公演)が、中国当局から度重なる妨害を受けている。中国当局による人権弾圧を独立調査する国際団体「追査国際」は本件について調査を行い、関連の報告を作成した。その概略内容は次の通り。

 香港

 香港では昨年1月に神韻公演が行われる予定だった。主催者側によると、チケット購入は中国国内からも殺到しほぼ完売状態であったが、公演直前になって、香港特別行政区政府は主要な技術スタッフの入国ビザの交付拒否を通告してきた。それにより、公演は急遽中止に追い込まれた。

 ドイツ

 2008年3月、ドイツでの神韻公演の主催者「トニーカール企画会社」に対し、駐ミュンヘン中国領事館は同公演の中止を強要した。応じない場合、同社関係者の今後の中国入国ビザを一切交付しないほか、中国国内の公演団体との提携も全てできなくなる、と脅迫した。

 
ドイツ紙「ミュンヘン・デイリー」が2008年3月20日、「東からの脅威」と題する報道を出し、中国領事館による同国での神韻公演への妨害工作を詳細に明らかにした(大紀元)

2009年1月6日、駐フランクフルト中国総領事館はドイツのヘッセン州の長官事務所および現地の各国領事館に外交書簡を送りつけ、神韻の公演を誹謗中傷した上、鑑賞しないよう要請した。
「追査国際」が入手した中国総領事館の外交書簡のコピー(大紀元)



 デンマーク

 2008年の復活祭期間中に、神韻公演はデンマークの王立劇場で上演される予定だった。中国大使館は同国外交部に圧力をかけ、公演の中止を要求した。その結果、王立劇場は一方的に神韻芸術団との会場の使用契約を破棄して、公演は中止となった。

 スウェーデン

 2008年3月に、スウェーデンのリンチェピング市で神韻公演が行われる予定だった。中国大使館は同市の政府機関に公演の中止を要求し、応じない場合は、同市と中国の外交関係に悪影響をもたらすと脅迫した。
2008年1月26日、スウェーデンのCorren紙の本件に関する報道のコピー(大紀元)


2008年1月26日、スウェーデンのDN紙の本件に関する報道のコピー(大紀元)



 ロサンゼルス

 2004年1月、駐ロサンゼルス中国総領事館の政治担当、周暁玖・領事は米国各地のロースクールの教授に書簡を送り、神韻公演を鑑賞したり取材を受けたりしないよう要求した。

 2007年12月、同中国総領事館はカリフォルニア州オレンジ郡の郡委員会に対し、神韻公演を支持しなよう要求した。郡委員会のトップだったクリス・ノービ(Chris Norby)氏はロサンゼルス・タイムズ紙の報道で、中国領事館からの圧力を明らかにし、「これは我々への侮辱である」として、中国側の要求に応じない考えを改めて強調した。

 シカゴ

 2008年12月23日、駐シカゴ中国総領事館はホームページで、共産党に破壊された中国伝統文化を復興する神韻公演を「反中国」と定めて、誹謗中傷の内容を掲載した。

 ヒューストン

 駐ヒューストンの中国総領事館はフロリダ州フォートローダーデール市の市長に、同市で上演する予定の神韻公演は市長の「個人の名誉」に悪影響をもたらすと脅迫する内容の書簡を送った。市長は直後にその書簡を公開した。
駐ヒューストン中国総領事館がフォートローダーデール市市長に送った脅迫書簡。差出人は喬紅・領事。中国語の署名も見られる(大紀元)





 アーカンソー州

 2010年1月末、神韻公演が同州リトルロック市の一流劇場「ザ・ロビンソン・センター・ミュージック・ホール」で行われる直前に、劇場側は駐ヒューストン中国総領事館からの神韻公演を誹謗中傷する書簡を公開した。13ページに及ぶこの書簡は、神韻公演は「米中関係を破壊」「中国の社会安定を破壊」「中国当局を転覆」「反中国の宣伝である」「中国文化を歪曲」などと誹謗中傷した上で、劇場側に公演に場所を提供しないよう要求した。

 ニューヨーク

 2007年12月11日、ニューヨーク州の下院議員マイケル・ベンジャミン氏は中国総領事館からの署名なしのFAXを受けた。米中関係に悪影響を及ぼすとして、米国の議会議員に対し、神韻公演への如何なる支援も止めるよう要求する内容だった。

 ニュージャージー州のNJPAC劇場は、2009年1月の神韻公演の直前に、連日、駐ニューヨーク中国総領事館から、公演への場所提供を中止するよう強要する内容の脅迫電話を受け続けた。怒った劇場側は領事館の総領事に電話抗議した上、この一件を公表した。

 カナダ

 2004年1月、駐トロント中国総領事館は各地方政府に書簡を送り、神韻公演に祝辞を贈ったり取材を受けたりしないよう要求した。

 2008年年初、駐カルガリー中国総領事館の呉新建・総領事は、現地の神韻公演のスポンサー企業である旅行会社を自ら訪問して、支援を中止するよう要求し、応じない場合、「同社の中国とのビジネスに悪影響を及ぼすことになる。中国への入国ビザを発給しない」などと脅迫した。それを受けて、同年4月、同企業はスポンサーを辞退した。

 豪州

 2005年12月14日、駐シドニー中国総領事館は豪州の各地方議員に書簡を送り、神韻公演の主催者からの招待に応じて公演を鑑賞しに行かないよう要求した。

 公演主催者の情報によると、結果的に、中国総領事館の思惑に反して大勢の議員が公演鑑賞に訪れた。中には元々鑑賞する予定がなかったが、中国総領事館の書簡を受けた後、敢えて鑑賞に訪れた議員も多く含まれていたという。
駐シドニー中国総領事館が豪州各地の地方議員に送った書簡(大紀元)



 マレーシア

  2008年3月17日、マレーシアの英字紙「マレーシア・メール」は、中国当局がマレーシア政府に圧力を講じ、神韻公演を一方的に中止させた裏幕を詳細に報道した。

 日本

 日本では2006年から毎年神韻公演が行われているが、会場への匿名の嫌がらせ電話が絶えないという。主催者によると、協賛となる団体や企業は、中国大使館から圧力を受けている。

 ニューヨークを拠点とし、海外の華人アーティストが参加する「神韻芸術団」は、共産党政権に破壊された中国伝統文化の神髄を、「純善、純美」をテーマに復興することを目指している。各民族各時代の伝統舞踊、古典楽器の演奏、歌などが中心で、中国文化の最盛期とされる「唐」の時代から脈々と受け継がれてきた華麗な芸術作品を、一流のアーティストと壮大な舞台装置により、余すことなく現代に蘇らせる。

 2004年の初ステージ以来、毎年世界ツアーを行い、130以上の都市で公演し好評を博している。今年の日本公演は4月20日~30日に、東京、仙台、兵庫、広島で行われる予定だという。公式サイトはこちら

(翻訳編集・叶子)


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