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リンヘニクスの想像図(Creative Commons)

「1本指」の小型恐竜の化石を発見=中国内モンゴル自治区

 【大紀元日本2月3日】両手に指が一本ずつしかない恐竜の化石が、中国の内モンゴル自治区で発見された。体は小さく、体重はオウム程度だったと見られている。この発見は、米国アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Science)1月号に掲載された。

 中国とモンゴルの国境付近にある白亜紀後期の地層から発見されたこの恐竜は、アルヴァレスサウルス類の新種でリンへニクス・モノダクティルス(Linhenykus monodactylus)と命名された。

 通常、アルヴァレスサウルス類には穴掘り用と考えられる大きな指と、退化してほとんど機能しないこぶ状の指が2本あるが、リンへニクスには指が1本しかなく、獣脚類の中では初めてのタイプ。ティラノサウルスなど2足歩行する肉食恐竜のグループに属する。

 発掘メンバーの一人であるユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのマイケル・ピットマン氏(Michael Pittman)は、「獣脚類はもともと5本指だったが、進化した一部の指が退化し、3本になった。2本指しかないティラノサウルスもめずらしいが、一本指のリンヘニクスが見つかったことで、獣脚類の手の進化がより広範囲で複雑だったことが分かる」

 リンヘニクスが発見された内モンゴル自治区の臨河区は、中国で唯一恐竜の化石が発掘される場所で、保存状態の良い脊椎動物の化石なども発見されている。

 中国では09年にも同地区でティラノサウルスの遠縁と見られる小型の肉食恐竜ラプトレックス・クリエグステイニ(Raptorex kriegusteini)が発見されている。

 (翻訳編集・市村)


 (11/02/03 07:00)  





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恐竜  ティラノサウルス  アルヴァレスサウルス  リンへニクス・モノダクティルス  国際アカデミ  


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