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脳の神経細胞 (Hljod.Huskona/Creative Commons)

脳への電気刺激で直観力が向上=豪研究

 【大紀元日本2月9日】自分の経験から形成された先入観や既成概念に阻まれてしまい、新しい発想で問題を打破できない・・・。こんな状態には、脳への電気刺激が役立つ可能性があると、豪研究者が科学ジャーナルに発表した。

 2日付けの科学ジャーナルPlosOneに掲載された内容で、脳への電気刺激は、洞察力を増し難題を解決しやすくするというもの。

 研究では、右利きのボランティアに、食塩水に浸したスポンジの電極を頭につけ、脳の前部側頭葉に微弱な電気流を流し、慣れない難題に解答してもらった。その結果、脳に電気刺激を受けたグループの方が、何も受けなかったグループより正解率が3倍ほど高かったという。

 多くの人は、これまでの体験で成功した戦略や洞察にしがみつく傾向があり、問題解決のための創造性に富んだ新たな発想の転換がはかれない、と同研究チームのリチャード・チー(Richard Chi)氏とアラン・シュナイダー(Allan Snyder)氏はPublic Library of Scienceのニュースリリースで研究の出発点を説明している。

 頭に電極をつけて脳の外から刺激する経頭蓋直流電気刺激(Transcranial Direct Current Stimulation 、tDCS)は被験者に負担がかからず、右脳と左脳のネットワークを抑えたり活性化させたりすることができる。

 チー氏とシュナイダー氏によると、左脳には現有の概念を維持する作用があり、右脳は斬新なアイデアを生み出す直観や洞察力に関わっている。電気刺激を使って左脳の働きを抑え、右脳を活性化することにより、新たなアイデアを促進し、難題が解決できるようになるとしている。

 両氏は、脳の一部に機能障害がみられる患者には「心理的な構え」(mental set effect)がなく、より柔軟で新しい発想が生み出せることにも着目している。機能障害のある患者は既成概念に捉われないため、画期的な発想を生み出しやすいという仮説を立てている。

 両氏は、脳と刺激の分野でさらに研究が進めるられるべきだと勧告している。

 
(編集・郭丹丹)


 (11/02/09 07:00)  





■キーワード
  電気刺激  洞察力  直観力  既成概念  先入観  


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