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類人猿の化石 人類の祖先ではない=米人類学者

 【大紀元日本3月11日】ケニヤで発掘された600万年前のものと推定されている「オロリン」など、数百万年前の化石を、形が類似しているからといって人類の祖先とするのは短絡的だと米科学者が定説に異論を唱えている。同論文はネイチャー誌に掲載された。

 これまで発掘されているのはオロリンの他に、700万年前のものとされるチャドのサファラントロプスの頭蓋骨の一部、400万年前のものとされるエチオピアのアルディピテクスなどがあり、人類の祖先とみなされてきた。共同執筆者である米ジョージ・ワシントン大学で人類の起源を専門とするバーナード・ウッド教授は、「この時期の範疇に入るものを全て人類の祖先だったと単純に仮定するのは、ナイーブすぎる」と記者会見で語った。

 また、共同執筆者のニューヨーク大学人類学教授テリー・ハリソン氏は、これらの化石について、「推測に過ぎず、十分に実証されていない」と指摘し、「多くの解釈の可能性が存在する。単なる化石となった(人類とはつながりのない)類人猿である可能性が高いと確信している」と見解を明らかにした。

 論文は、古生物学者が種の関係を分析するときの方法論に限界があると指摘する。特に、異なる種同士の身体的特徴が似通っている異物同形の場合、科学者は関連性を想定する傾向があるという。例えば、1960年~70年代に人類の祖先とされていたラマピテクスは、後にオラウータンに似た類人猿の仲間だったと解釈されている。

 その他にも、イタリアで発見されたオレオピテクスの化石は歯やあご、頭蓋骨、尾てい骨、足などが人間に似ていたことから人類の祖先とされていたが、後に単なる類人猿に分類されている。「類似点から関連を想定してしまうことが、いかに危険かということを示す例」として、研究者や教師、学生たちに対して、「公表されている分類群は、化石などの証拠に対する多くの解釈のひとつに過ぎないことを認識して欲しい」と呼びかけている。

 
(記者・Kat Piper/編集・郭丹丹)


 (11/03/11 07:00)  





■キーワード
人類の祖先  進化論  化石類人猿  ネイチャー  


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