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オーストラリア・モートン島のザトウクジラ (Heather Faulkner/AFP/Getty Images

「クジラの歌」 2年周期で世界に伝わる=豪研究

 【大紀元日本4月26日】仲間同士でコミュニケーションをとるザトウクジラのオスの音は、まるで人間が歌っているように聞こえることから「クジラの歌」と呼ばれている。この「クジラの歌」は2年周期で世界中に伝わっていくということが、豪クィーンズランド大学(University of Queensland)の研究で分かった。

 ザトウクジラのオスは繁殖期になると、長く複雑なメロディーを大きな音で歌う。その理由については、メスの気を引くためという説や、移動してきたクジラ同士がお互いを確認するためという説もある。歌の長さは10分から20分のフレーズを繰り返し、オスは連続して24時間歌うこともできる。

 過去10年間の調査によると、クジラの歌が最初に生まれるのはオーストラリア東部沖で、その歌はクジラの群れから群れへ伝わり、やがて南太平洋にあるフランス領のポリネシア(French Polynesia)まで伝わるのに2年間かかるという。最終的に、同種のオスは皆、同じ歌を歌うことが分かっている。

 クィーンズランド大学のエレン・ガーランド(Ellen Garland)博士は、「これらの曲は必ずしも全く新しいものではなく、過去の曲を合わせたような感じ」と話す。しかし、「クジラたちは時折、それまで歌っていた歌を捨てて、新しい歌を歌い始める」という。

 この研究は14日、米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に掲載された。

 
(翻訳編集・春馨)


 (11/04/26 07:00)  





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