THE EPOCH TIMES

英国バイリンガル子育て奮闘記(84)56キロのウォーキングキャンプ (中)(2003年-2004年)

2011年04月25日 07時00分
 【大紀元日本4月25日】英国の中学は5年制。5年目はGCSEと呼ばれる卒業資格試験の時期にあたる。このため、主な行事は中学4年(15歳)の時にこなすことになる。テントーズも、主な参加者は中学4年生だったが、3年生から練習に参加できる。参加資格は14歳以上なので、人数が欠けたりしたら、3年生でも参加することはあるのだと思う。

 56キロのコースを自らナビゲートして、テントも食料も水も全てを背負って2点xun_ネ内にゴールまで徒歩でたどり着くというテントーズ。荒野で1泊することが原則で、6人のチームのうち、一人でも脱落者が出たら失格。この本場のテントーズが行われるデボン州のダートモアに行くには、車で2時間近くかかってしまう。というわけで、練習は日帰りできる地元から始まった。環境科学の担任がトレーニングの担当者で、歩きながらサバイバルの知恵を与えてくれていたようだ。

 3月末頃の春休みに、生物の先生の自宅の庭でキャンプをしに行った。コーンウォール州のボドミンモアという荒野から1時間以上かけて通勤している先生で、初めてのキャンプとしては最適の環境を与えてくれた。

 高齢者の主人が昔使ったという寝袋を持たせたが、寒くて歯がガチガチとなってしまって、眠れなかったとのこと。翌朝、生物の先生にチョコレートをもらって、山歩きに出発したとか。

 荒野には、底なし沼もあるようで、まちがえて足を踏み入れたら、もがけばもがくほどはまってしまう。表面的には沼には見えず、ちょっと柔らかめの草地といった感じだそうだ。このような「べからず」集を、体験を通して少しずつ蓄積しているようだった。

 親としては、1泊のキャンプ用に食料を揃えなければならない。すぐに火の通るものでカロリーの高いものという要望だったが、スーパーに行っても、すぐに火の通るレトルト食品は、低カロリーを唱っている。しかたなく、店員さんに「テントーズ用なんだけど」と尋ねたら、地元の常識らしく、よく分かっていて、私と一緒に真剣にカロリーの高そうなチーズパスタ類などを探してくれた。

 後になって、世の中にはアウトドアの専門店というのがあることを発見。こういうところでは、3分で暖まる高カロリー食品などを取り扱っている。こういうものを買いそろえてあげている親もいたが、やはり値段も高い。しっかりと収入のあるオフィスワーカーの週末のレジャーというわけではないので、この手の食品は見送り、歩きながら板チョコをかじってもらった。

(続く)

著者プロフィール:

1983年より在英。1986年に英国コーンウォール州に移り住む。1989年に一子をもうけ、日本人社会がほとんど存在しない地域で日英バイリンガルとして育てることを試みる。


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