印刷版   

人民元国際化「道まだ遠い」=韓国研究者

 【大紀元日本4月7日】韓国の研究者による最新研究によると、昨年1年間の人民元建て貿易決済額は対前年100倍以上に急増してきたが、短期間においては、基軸通貨としての機能をドルに取って代わることは極めて難しいとの見解を示した。

 韓国連合通信社の報道によると、LG経済研究院の研究員・斐閔根(ピ ミングン)氏が3日付けで、「長期化する人民元の国際化」と題する報告を発表した。報告では、人民元建ての貿易決済金額は2009年の36億元から2010年の4394億元まで急上昇し、近い将来、人民元がアジア地域の主要地域通貨になる可能性が大きいと述べた。

 一方、人民元がそれ以上の役割を果たすことは、比較的長期にわたって、かなり難しいと分析している。その理由は、人民元による金融商品への投資範囲は極めて限定的であるとともに、為替リスク管理可能な人民元建て金融デリバティブ商品市場の成熟度も低いことがあり、これらの問題の短期間での解決は困難と見られるからである。

 斐閔根氏によれば、人民元の国際化を図るためには、資本市場の更なる開放と人民元の変動相場制が必要不可欠であるとの見解を示している。しかし、中国政府は加速される金融市場の開放によりもたらされる衝撃を憂慮し、極めて慎重な態度を取っている。

 そのほか、貿易黒字国としての中国にとっては、そうでない国に比べ、景気を刺激するために、国際金融市場で人民元の流動性を拡大させるインセンティブが働かないことも、短期間における人民元の国際化実現が困難である一因であると同氏は分析している。

(翻訳編集・林語凡)


 (11/04/07 09:10)  





■キーワード
人民元レート  人民元国際化  基軸通貨  


■関連文章
  • 中国経済の奇跡、インフレで終結に向かうか(10/12/01)
  • ノーベル経済学賞受賞者:中国の人民元政策、世界経済の脅威に(09/10/31)
  • 米ドルに変わる新基軸通貨誕生か BRICs首脳が16日に協議(09/06/12)