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清朝第4代皇帝・康煕帝(ウィキペディアより)

天災を前に何をすべきか

文・呉涔溪

 【大紀元日本4月5日】世紀的な天災を前にして、人間は何をなすべきか。清朝第4代皇帝・康煕帝(こうきてい)のように、自身を浄化し、道徳的価値観を高めて、厄介な事をよい事に転換することだ。

 日本で発生した大地震と大津波、および原発事故による放射能汚染がメディアを介して世界中に伝えられ、人々はこの世紀末的な災難が与える警告について考え始めた。

 未来科学・文化講座の主催者である台湾宜蘭大学創新育成センターの主任・許凱雄氏は、次のように指摘する。

 「今回の世紀的な天災が、私たちに次のことを省みるよう促している。現代人は科学技術を用いて自然に対することに慣れているため、あらゆる天災に直面すると、物質的な手段で災難を克服できると思い込みがちなのだ。例えば、壁をもっと厚くするとか、堤防をさらに高く築くとか…このような方法を排除するわけではないが、科学技術が接触できるのは、ただ粗い物質の表面にすぎない。ならば人類は、物質のミクロ的な世界、延いては心の面から思考すべきかも知れない」

 物質的手段では、天災を防ぐことはできない

 許氏は人体を例にして、次のように述べる。

 「私たちは組織や細胞を観察できるが、更にミクロ的なところ、例えば、漢方医がいう『経絡』は見えない。しかし、目に見えないミクロ的な部分は、おそらくもっと重要なメカニズムを担っている。例えば、「幻肢」(げんし)※の研究では、「幻肢痛」を訴える患者の切断された部位に目に見えないミクロ的な要素が存在しており、彼らに肢体が痛むという幻覚を与えていることが分かっている。もし、この切断された部位(可視的には何もない)に対して物理的な治療を行うと、100%痛みを和らげる効果があるという。このことは、現在の医療ではまだ到達できず、理解しがたいものである。なぜならば、一般の医療は薬物や手術など表面の物質手段に頼っているからだ」

 同様に、人は天災に対処するときも、表面的な物質手段に頼っている。日本は地震と津波の観測技術が発達しており、防災においても非常に整っているが、アナログ指示器の上限値を上回るマグニチュード9.0の地震に見舞われ、ギネス世界記録に登録された防波堤でも10メートルの津波を防ぐことができなかった。
 
 心の力 それは人類未解の謎

 近年、心の力がミクロ的な変化をもたらすということが、科学者たちの興味を引いた。2010年4月30日付のAFP通信は、インド人のパラフラッド・ジャニさん(83歳)が過去70年間飲食せず、瞑想を通してエネルギーを得ていると報じた。これは修練界では「辟穀」(へきこく)と称される現象で、心の力の威力を見せてくれたと言えるだろう。同じく、精神面で体のミクロのメカニズムをコントロールすることで、表面上の体の状態を変えられる可能性も示している。

 強調しなければならないのは、上記の「瞑想」は空想ではなく、更に妄想でもなく、宇宙の特性に符合する特定の方法に従って行う、心性を向上させるトレーニングである。

 「体の健康に最も良い調整法は、心の面で工夫し、いかなるマイナス効果ももたらすことはありえない。近ごろ、西洋人も座禅に興味を持ち始めている。煉功する人は何もやっていないのに、体にとても強い効果を果たした」と許氏は言う。

 また、許氏は火星から転生したと話すロシアの7歳の男の子に言及した。この男の子は、2011年に3回におよぶ大災難があり、全世界的な規模ではなく、地球上のある大陸に限られると予言した。また、災難は水と関わる一方、急性の伝染病が再び戻ってくると話したという。許氏は、災難のことよりも、この男の子が述べた「浄化」という言葉に注目した。「浄化しないものは強制的に浄化され、強制的に淘汰される」と彼は述べたという。

 災難と浄化

 康煕18年7月28日(1679年9月2日)の昼ごろ、京城地区(訳注、河北省で発生した三河・平谷地震)で大地震が発生し、その被害は200余りの州県に及んだ。康煕帝は被災者たちを救済しながら、群臣を率いて朝政の得失について真剣に反省した。自分が遂行する国政が天意と調和をとれず、天道に合わなかったため地震という「天災」を招いたと、康煕帝は捉え、改善を行った。

 「300余年前、康煕帝は天災に直面した時、自己と大自然との調和がとれていたかどうかを考えた。調和がとれていなければ心から変えてゆき、これが即ち『浄化』だ。私たちが則った『天人合一』も、道と徳の関係を現している」

 しかし、今は「天人合一」という秩序ある状態ではなく、絶えず乱れている。麻薬、色情が至るところに現れ、師弟関係や家庭倫理なども、今までになかったほど無秩序で混乱した状態になった。

 日本で起きた世紀的な天災を前に、人類は皆、康煕帝のように自身を浄化し、心の中から道徳の価値観を高め、厄介な事をよい事に転換できるよう望んでいると許氏は語った。

 (※)「幻肢」(げんし):幻の四肢のこと。病気や怪我のために切断された四肢が、まだ存在するかのように感じる状態を指す。切断された四肢が痛むことを「幻肢痛」と呼ぶ。

 (翻訳編集・李頁)


 (11/04/05 07:00)  





■キーワード
地震  津波  天災  災難  浄化  道徳  


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