THE EPOCH TIMES

【党文化の解体】第6章(22)

2011年04月17日 08時24分
 【大紀元日本4月17日】

6.党話が広められた結果
 3)党話―当代中国人の色眼鏡
 (2)中国人が正常に物事を考えられなくなった党話


  党話を使うと中国人が正常に思考することができなくなる現象が多々あるが、主要な原因とは、党話が中国社会の道徳規則を破壊したからである。

 伝統社会の人はみな惻隠の気持ちを持って、互いの関心と愛を付き合いの基本にしているが、権力を奪い取るために中国共産党は人々の間の憎しみを扇動する必要がある。しかし、中国人の心に持つ仁愛は、短い間で簡単に根絶できるものではないため、中国共産党はその消滅したい対象を「階級の敵」、「黒五類」、「カルト」などと名づけて、彼らを妖怪化させた。これで、共産党員は彼らを迫害する時に罪悪感に見舞われることがなく、かえって一種の誇りを持つようになった。

 共産党の統治下では、「仲間を売る」という言葉は「思想を報告する」、「共産党に腹の底を打ち明ける」、「大義のためには親族の情をも顧みない」、「告発摘発」、「情況をはっきりさせるために政府に協力する」など党文化の中で良い意味を持つ言葉に置き換えられた。これで、「仲間を売る」行為は道徳と良心の呵責に悩まされることもなく、かえって共産党政府側から「高尚な革命情操」、「固い革命的な立場」、「プロレタリアの革命感情」など、党に対して忠誠を尽くす「正義の挙動」として尊重される。そうすると、正常社会の人々は「仲間を売る」、「密告する」など卑劣な行為に対して羞恥感を覚えなくなり、人類社会の基本的な道徳規則を破棄するよう駆り立てられる。

 党話は一つの閉鎖的な系統であり、この系統自身は邪悪的で且つ変異的である。この変異的な党文化の環境下で、一部もともとでたらめな考え方はかえって正常化にされた。例えば、「実践が真理を検証する唯一の基準である」という言葉は中国共産党に30年間も吹聴されて、民衆もそれに慣れ正確性の質疑を許さない金科玉条にした。しかし、少し考えてみると、この言葉はまるで「生地が物差しを検証する唯一の基準である」、「品物はてんびんを検証する唯一の標準である」というように、まったくのでたらめである。もしこの文型をそのままどうしても用いたいのならば、「真理が実践を検証する唯一の標準である」と言ったほうがもっと合理的かもしれない。この言葉が使われた当時は文化大革命の後の「混乱を鎮めて正常に戻す」および「思想を解放する」時期なので、当時の情況に合った意義がある、と弁護する人がいる。問題はちょうどここにある。この言葉を中国共産党が作ったでたらめな社会現実に置いてこそ、はじめて「理にかなう」ように見えるのだ。つまり、これはちょうど党文化が一つでたらめで且つ変異的な系統だということを反証したのだ。このような例はたくさんあって、ここで一々列挙をしない。

 (3)正常社会の人的交流を難しくした党話

 中国人は中国共産党が自ら解釈した党話を受け入れた後、党文化以外の人に自分の意思を正確に伝える能力を喪失して、同時に、党文化以外の言葉の意味をも理解し難くなった。一つ典型的な例として、「人権」という言葉に対する中国人と西洋の民衆のそれぞれ異なる理解が挙げられる。人権は大衆の基本的な権利で、人権を守ることに言及する時、西洋の民衆は一般人の権利が政府に侵害されていないかを心配する。それで、西洋の民衆は中国人と人権問題を討論する時に、中国共産党政権の味方になるのでなく、中国国民の味方になるのだ。この時、正常な人間は西洋の民衆に感謝すべきだが、中国共産党に長年洗脳された中国人は、「これは西方の覇権主義が人権を口実にして我が国の内政を干渉する行為だ」とか、「アメリカ帝国主義が我が国を滅亡させる野心が一向に断念しない」とかを考え方の基点にする。西洋人が人権を言うのを聞いて、この中国人たちは中国共産党の官吏よりも腹が立つかもしれない。人権に関するこのような交流が行われる中、中国人は自分のイメージを損なうだけでなく、更に重要なのは、中国人は開放的且つ穏やかな態度で外国からの情報を受け入れることができず、それによって中国の発展方向を矯正する機会を失って、国全体が正常な人類文明ともっとかけ離れることになるのだ。

 (続く)

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