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(Ed Bierman/Creative Commons)

生物多様性は重要=米研究

 【大紀元日本5月11日】今は、大量絶滅の時代と言われている。国連の評価報告書によると、近年の絶滅はここ数百年で1千倍のスピードに加速し、毎年4万種が絶滅しているという。このまま続くと、私たちの環境に一体どのような影響があるのか。米科学者は、藻を使った実験で、生物多様性が川の浄化を促すことから、種の絶滅は地球に深刻な影響を与えるだろうと指摘した。

 ミシガン大学助教授ブラッドリー・カーディナル氏(Bradley Cardinale)は150個のミニチュアの川を作成し、北米地域でよく見られる藻1~8種類と、汚染物質として硝酸塩を加えた。その結果、藻の種類が多いほど、硝酸塩が除去されるスピードが速く、8種類の藻を含む川は、1種類よりも4.5倍ほど川の自浄作用が速かったという。

 カーディナル助教授によると、それぞれの藻は種ごとに、川に「居住区」をつくるという。例えば、ある種は水の流れが速い所に茂り、別の種は水たまりで成長するなど、藻は独自の特徴により、種ごとに縄張りをつくる。多種多様な藻が川に棲息すると、それだけ川の空間が藻で埋められ、バイオマスが増量することにより川がきれいになっていくとカーディナル助教授は指摘する。

 「この研究で分かったことは、自然な、多様な種の棲息は、我々が汚染する環境を浄化する働きがあるということです。生物の絶滅によってその多様性を失えば、この惑星の自浄作用を失ってしまいます」とカーディナル助教授は述べた。

 同論文は、4月発行の科学誌「ネイチャー」に掲載された。

(翻訳編集・郭丹丹)


 (11/05/11 07:00)  





■キーワード
大量絶滅  生物多様性  バイオマス  


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