THE EPOCH TIMES

長年監禁された中国人夫婦、奇跡的に米国に脱出

2011年05月03日 07時47分
 【大紀元日本5月3日】中国当局が異見者に対する迫害を強めた今年の1月、長年にわたり監禁・拷問を受けてきたある夫婦が、娘を連れて中国から米国への脱出に成功した。AFP通信が詳しく報じた。

 夫は牛進平さん、妻は張連英さん。二人とも法輪功学習者。法輪功のホームページ「明慧ネット」の記録によると、張連英さんは公認会計士で、大手企業の元部長だった。法輪功の信仰を放棄しないため、2005年から2年半強制労働収容所に監禁された。獄中では、様々な拷問を受け、幾度も重体に陥った。

 夫の牛進平さんは2006年5月21日、中国の人権弾圧の実態を調査するために訪中していた欧州議会のマクミラン・スコット副議長と面会し、当時監禁中だった妻の境遇について証言した。副議長は帰国後、法輪功への弾圧について調査報告書を発表し、「人類史上、最もおぞましい迫害」と結論付け、国連などでも証言を行った。

 
迫害を受ける以前の張連英さん(明慧ネット)

今の張連英さん(明慧ネット)

AFP通信は牛さん一家が遭遇した事態について、次のように報じた。

 過去10年間、この夫婦はほとんど監獄で過ごした。最後に逮捕されたのは、2008年の北京五輪開催の直前で、頭に服を被せられて自宅から強制連行された。妻は東北部の瀋陽市にある「馬三家・強制労働収容所」に投獄された。そこには数百人の法輪功学習者がいた。夫の牛進平さんは別の刑務所に入れられた。

 獄中での状況について、妻の張連英さんは、「私には様々な拷問が施されました。私はいつも『法輪大法好』と大声で訴えていました。すると、警官らは板で私の口を叩いたり、私を縛り付けたりしました」。彼女はいまだに傷跡が残っている腕を記者に見せた。紐で縛られたときの傷だという。「私の顔は当時、青黒の傷跡だらけでした」と張さんは話した。

 張連英さんによると、「馬三家・強制労働収容所」は洗脳教育を行い、法輪功学習者に「真・善・忍」の信仰を放棄させようとしている。そして、信仰を放棄した学習者には、従わない学習者を暴行するよう命じる。

 一方、夫の牛進平さんの証言によると、当局から、スコット副議長に法輪功弾圧の実態を証言したことが、再逮捕の理由だと告げられた。刑務所に入れられて早々、ある警官の一声で、大勢の警官と4人の囚人が牛さんを押し倒して服を全部剥がし、全身に電気ショックを施した。

 牛さんは去年10月に、妻の張さんはその1カ月後に相次ぎ釈放された。幸運にも、今年1月、一家は米国に脱出することができた。張連英さんの証言によると、知り合いの警官の助けで、出国手続き等を無事に済ませることができたという。

 米国の法輪大法情報センターのスポークスマン、レビ・ブラウド氏は、「(夫婦が出国できたは)まさに奇跡です……。これまで、このような事例を知らない」と語った。

 張連英さんは、「中国のメディアはいま法輪功への迫害をまったく報道していないが、裏では迫害は少しも緩んでいない。(中略)米国やそのほかの国々には法輪功迫害問題をもっと重視してほしい」などとAFP通信に訴えた。

 米中人権対話が先月27日から2日間の日程で行われた。それに先駆けて、米国側代表のマイケル・ポズナー氏は記者会見で、「中国の強制労働収容所は法輪功関係者で溢れている」などと述べた。

 法輪功(ファルンゴン)とは、創始者の李洪志氏が、中国伝統文化の一つである気功の中から秘伝とされてきたエッセンスを抽出し、誰でも学びやすい五式の功法に集大成して、約20年前から一般に公開普及してきたもの。心身の健康にとって効果が高いことから、人々の圧倒的な支持を獲得し、一般庶民から政府高官や軍の関係者も含めて、中国社会の各層でそれを学ぶ人が爆発的に増えた。1999年7月に中国当局に弾圧されるまで、愛好者は1億人に上ったと推定されている。法輪功の公式サイトは、10年以上に及ぶ弾圧によって少なくとも3400人が拷問などで死亡、数十万人が投獄されていると発表している。

(翻訳編集・叶子)


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