THE EPOCH TIMES

【生活に活きる植物】 36・芍薬(シャクヤク)

2011年06月10日 07時00分
 【大紀元日本6月10日】シャクヤクは中国、シベリア原産で、日本には薬草として伝えられたボタン科の多年草。その花の美しさから、観賞用としても広く栽培されています。大形で白、紅、赤紫色などの花がボタンより少し遅れて5~6月に咲きます。花後は袋果を結び、熟すと裂けて球状の種子ができます。シャクヤクとその近縁植物の根はよく使われている生薬で、主に奈良県で栽培されています。10月頃根を堀上げ天日乾燥します。外皮をつけたまま乾燥したものを赤芍、外皮を取り去って乾燥させたものを白芍と区別しています。

【学名】Paeonia lactiflora
【別名】花の宰相、エビスグスリ
【成分】配糖体(ベオニフロリン)、アルカロイド(ペオニン)、タンニンなど

 【薬用効果】シャクヤクは肝に働き、解熱、消炎、止血、利尿の作用があります。また、発熱、腹痛、筋肉痛、生理痛、目の充血等にも有効です。一日量は乾燥物6~15gを煎服します。

 【余談】ボタンは「花王」で樹木なのに対し、シャクヤクは花の宰相「花相」と呼ばれる草本です。シャクヤクが日本に伝わったのは9世紀の平安時代で、小野小町も植えたという記録があります。江戸時代、特に熊本藩では「肥後六花」の一つとして品種改良が奨励されました。

 ギリシャ神話によると、シャクヤクは死者の国の王の病を治すほどの万能薬とされ、漢方薬の中でも繁用されている生薬の一つです。

 日本では類似植物のヤマシャクヤク、ベニバナシャクヤクが自生しており、同様の作用はありますが、薬用には使用しません。茶花としては一重で白花のヤマシャクヤクが好まれます。

 
白とピンクの芍薬

芍薬の袋果

(文/写真・ハナビシソウ)


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